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更新日:2025年09月19日

【飲食×アニメIP】「セグメント分け」で考えるアニメファンへのアプローチ!

アンダーライン
「セグメント分け」で考えるアニメファンへのアプローチ!

飲食店×アニメIPのコラボは今や定番の施策となっています。

2020年、コロナ禍にもかかわらず『鬼滅の刃』とのコラボで平日の売上が過去最高を記録した「くら寿司」の記憶は新しいですが、アニメIPとのコラボをする際、アニメファンの特性や消費行動からパターンに分け、コミュニケーション設計を行うことがポイントとなります。

今回は2025年7月から8月まで行われた焼肉チェーン店「じゅうじゅうカルビ」と進撃の巨人コラボキャンペーンの事例から紐解いていきます!
本稿ではさらにこのキャンペーンを整理・考察したうえで、もし自分が企画するならどのような広告シナリオを組み立てるかを検討していきます。

■広告のネタ帳とは?
「もうちょっと刺さるアイデアがほしいな……」と思ったとき、世の中の広告を眺めると意外なヒントに出会えるものです。
広告のネタ帳は、そんなときに役立つ『ちょっとした切り口』を広告事例から拾い上げるコラムです。

焼き肉チェーン「じゅうじゅうカルビ」と進撃の巨人コラボの狙いと効果

この章では、キャンペーンの内容を整理し、次に企業としての「じゅうじゅうカルビ」の特徴・ターゲット層を紹介します。
そのうえで、コラボ施策がどのように設計され、実際にどのような反響をもたらしているのかを確認し、最後に「進撃の巨人ファン」をセグメントごとに分析します。

この流れを通じて、飲食チェーンとアニメIPコラボの効果と展開の余地を明らかにしていきます。

キャンペーンの概要

キャンペーン内容
・オリジナルコラボメニューの提供
・先着限定のノベルティの配布
・コラボグッズの販売
今回の焼き肉チェーン店「じゅうじゅうカルビ」と進撃の巨人コラボキャンペーンは7月24日から8月27日まで全店舗で行われているキャンペーンです。
キャンペーン内容はキャラクターをモチーフにした料理が食べられる「進撃の焼肉コース」(税込4,000円)を提供し、先着10,000名にはオリジナルデザインのランチョンマットを無料配布するというもの。

さらに一部店舗では缶バッジやアクリルスタンドといったキャラクターコラボグッズを店頭販売し、近くに店舗がなくても、EC通販サイトで誰でもコラボグッズを購入できるといった工夫もなされています。 この工夫は遠方のファンを取り込むだけでなく、限定品を入手できなかったファンの不満や転売リスクを低減し、ブランドイメージ低下を防いでいます。

2021年リーズ大学のマーケティング論文でも希少性を訴えるプロモーションは時に逆効果を生み、購入できなかったユーザーたちが怒りを覚え、競合ブランドへの乗り換えに繋がると指摘しています。

ただしアニメIPとのコラボは、あくまで短期的な売上や話題性を高めるための施策であり、長期にわたって繰り返しコラボをしない限り、リピーター促進には直結しにくいという特徴があります。
そのため今回の取り組みも、期間内にどれだけ注目を集め、ファンに来店を促せたかが鍵になります。

\『進撃の巨人』含め講談社作品のコラボ事例まとめはこちら!/
【講談社】マンガIP活用事例2025 ── ビジネス×IPの可能性が見える! | 株式会社講談社
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焼き肉チェーン「じゅうじゅうカルビ」とは

企業概要
ブランド名:じゅうじゅうカルビ
運営会社:株式会社トマトアンドアソシエイツ(すかいらーくグループ)
業態:全国焼肉チェーン店
店舗数:全国46店舗(2025年8月現在)
「じゅうじゅうカルビ」は、すかいらーくグループのトマトアンドアソシエイツが運営している全国焼き肉チェーン店です。

全国46店舗を展開しており、主に郊外の幹線道路沿いに出店する戦略を取っています。 ブランドコンセプトは「熟成焼肉食べ放題」。徹底した品質管理により質の高い熟成肉を仕入れつつ、すかいらーくグループの強みであるセントラルキッチンを利用し、店舗内調理を最小限に抑えています。

さらにタッチパネルや配膳ロボットを導入し、オペレーションコストを削減。その結果、コストパフォーマンスに優れた主力コースをおよそ3,000円前後で提供しています。
その価格帯からファミリー利用や学生利用も多く、さらに「未就学児は無料」「学割コース」といったターゲット顧客層に対して充実したサービスも行っています。

郊外の幹線道路沿いのロードサイド店舗は、駅前や商業施設内と比べ家賃・地代が比較的安く、また広い座席と駐車場を備え、大人数利用に対応できます。
しかし車での来店が前提となるため、繁華街のような「ふらっと寄る」導線がほぼありません。よって、ロードサイド型店舗は来店目的をいかに消費者に与えるかが重要です。
割引キャンペーンや夏祭りフェアといった一般的な施策では、「わざわざ行く理由」を生み出す力はあまり強くはありません。

一方、今回のようなコラボキャンペーンは進撃の巨人ファンであれば目的を持って来店する動機になります。 そのため、もともとロードサイド型は商圏が広いのが特徴ですが、商圏外からのファンの流入が期待できます。

キャンペーンの設計

【メインターゲット】
・進撃の巨人ファン
今回のキャンペーンのメインターゲットはなんといっても「進撃の巨人ファン」です。

コラボキャンペーン、とりわけ人気アニメIPとのコラボは多くの人に来店するきっかけを与えてくれます。 さらに今回のように「コラボメニュー」や先着でランチョンマットがもらえるといった限定要素・体験要素は、SNSの投稿にも繋がります。

キャンペーンの反響

また先着限定のランチョンマットの裏側は壁のシーンが描かれていて、巨人になりきって写真を撮れるといった楽しみ方もできます。
このように来店者自身がSNSを通じて自発的に宣伝をしてくれるのがアニメIPとのコラボの強みです。

進撃の巨人ファンを4タイプに分類

SNSでの拡散は成功しましたが、「誰にどの程度届いたのか」を整理することが重要です。
進撃の巨人ファンといっても一枚岩ではなく、熱量や消費行動が異なります。

そこで便宜的に4つのセグメントに分けて考えます。.......


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