介護をもっと前向きに!「介護ポストセブン」編集長が語るメディアの役割とは?「読者属性を活用、共に悩み解決法を考えたい」
65歳以上が人口の29%を占め、世界有数の超高齢社会である日本において、多くの人の生活の一部になっていると同時に、社会問題としても注目されている「介護」。小学館が運営しているWebメディア「介護ポストセブン」は、その介護にまつわる様々な話題を日々発信しています。社会問題化している背景から、介護そのものに対してネガティブなイメージを持たれやすい中、そういった世間からのイメージを変えるためにどのような情報コンテンツを発信しているのか、介護ポストセブン編集長の関和子氏にお伺いしてきました。
介護のネガティブなイメージを覆す「介護ポストセブン」のコンテンツ
―まずは、介護ポストセブンについて教えてください。
介護ポストセブンは、当社が運営しているメディア「NEWSポストセブン」というニュースサイトから派生し、2016年にローンチしました。名前にも入っている通り「介護」をメインテーマに、介護保険制度などの基礎知識をはじめ、知っておいたら役立つ介護サービスや商品、施設の情報などを日々発信しています。
株式会社小学館 介護ポストセブン編集長 関和子氏
―介護に対してネガティブなイメージはやはりあるのでしょうか?
そうですね。
介護が始まる前から、「介護はつらい、大変だ」という漠然としたイメージを持っている方は多いと思います。
実際、公的な支援制度である介護保険制度は、利用の仕方がなかなかわかりにくく、一見、手続きも複雑そうです。いざ介護が始まったときに、そこから心が折れてしまうという話も聞きます。介護は、それぞれのご家庭での事情も違い、またプラベートな事柄のため、その悩みが顕在化しにくいという側面もあります。先が見えないことなので、「大変」「つらい」と捉えられることは多いのではないかと思います。そういった、ネガティブなイメージを持たれがちな介護に、少しでも前向きに、そして明るく向き合えるような情報をお伝えしていくのが、我々のミッションだと思っています。
―暗いイメージを覆すためにどのような方法でコンテンツを提供していますか?
介護ポストセブンの記事は、大きく分けて5種類のコンテンツに分けられます。
介護というテーマが「誰にとっても身近」であることを伝えるために、あえて読者ターゲットを介護者に限定せず、“介護が始まる前の”、“介護が気になる”、“介護中の“方みなさんに「自分ごと」として読んでいただけるような話題を取り上げるようにしています。また、健康やお金に関する専門的な事柄については、有識者に取材した正確な情報をお届けしています。
介護ポストセブンの記事コンテンツ例
参考元:
介護ポストセブン
その中でも、エッセイや4コマ漫画は人気のコンテンツです。サイト開設時から続く連載もあり、固定ファンが大勢いらっしゃいます。
記事には、画像やイラストを入れることでより内容が伝わりやすくなるよう工夫を加えています。内容がシリアスな場合でも、漫画にしたりイラストを追加したりすることで、重くなりすぎずに表現できていると思います。
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