公開日:2018年12月27日 更新日:2024年10月23日
YouTube広告とは?種類やメリット、効果的なクリエイティブ作成のヒントまで解説!【2024最新版】
YouTube広告がビジネスの成長を加速させる鍵を握っていることをご存じですか?
この記事では、効果的なYouTube広告の作成から種類、メリット、そして成功事例まで、あらゆる側面を深堀りして解説します。映像と音の力を利用し、自社のターゲット層にリーチする方法を学びましょう。
目次
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YouTube広告とは
YouTube広告とは、YouTubeユーザーや、Google動画パートナーのWebサイトやアプリの利用者に配信される広告のことです。動画広告を主としますが、広告の種類によっては、画像広告やテキスト広告を配信することも可能です。
YouTube広告はどんな企業に向いている?
YouTube動画広告は、映像と音で短時間に多くの情報を伝えることができます。さらに様々なターゲティングを用いた広告配信ができますので、10代から50代をターゲットにした商品・サービスを扱っている企業にオススメです。
他にも、趣味系や興味を強く惹くもの、美容系やファッションなどのショッピングや旅行系、転職や語学などのビジネス系などの企業にも向いています。
YouTube広告の出稿を検討中の方へ
メディアレーダーでは、YouTube広告に関連する資料をまとめてダウンロードすることができます。情報収集やサービスの比較検討など、必要に応じてご活用ください。
※下記画像からダウンロードページへ遷移いただけます。
YouTube広告のメリット
YouTube広告には、大きく分けて3つのメリットがあります。
それぞれ解説します。
新しい顧客の獲得
YouTubeの動画広告は、短時間で多くの情報を含んだ広告を出せるため、YouTubeユーザーへの商品やブランドの認知度をすぐに高められるのがメリットです。潜在顧客へのアプローチができるので、自社サイトへの誘導が比較的簡単になり、時間をあまりかけずに新規顧客を獲得できます。
視聴者の購買行動促進
YouTube広告は認知にとどまらず、購買行動を想起させやすいインパクトのある配信を行えます。動画クリエイティブではサイトへの誘導ボタンを設定できるので、広告の途中や最後で「もっと詳しい内容を知りたい!」というユーザーの購買欲求にも応えられます。
広告視聴から購買までの過程をスムーズに進められるのは、YouTube広告の大きなメリットです。
多様なターゲティング方法
また、YouTube広告では、特定の興味や関心、ユーザー属性による「オーディエンスターゲティング」と広告を表示する場所を指定してターゲティングする「コンテンツターゲティング」など、多様なターゲティング方法を選べます。
過去に自社サイトやアプリに接触したユーザーを対象にもできるので、効果的な広告配信が可能です。
10種類のYouTube広告一覧
YouTube広告の種類をご紹介します。
インストリーム広告

インストリーム広告は、YouTube動画再生ページやGoogle 動画パートナー上のウェブサイト、アプリで配信される動画広告です。
スキップ可能なインストリーム広告(以下「スキップ可能型」)とスキップ不可能なインストリーム広告(以下「スキップ不可能型」)に分かれています
スキップ可能型は、再生後5秒経過するとスキップできるようになるもので、スキップされなければ長時間プロモーションできます。この場合は最長6分の動画広告を出稿できます。
スキップされなければ長時間にわたって映像と音声でプロモーションできるので、ブランド認知度やリーチだけでなく、商品・ブランドの比較検討、販売促進、見込顧客の獲得、ウェブサイトへのトラフィック等、様々な目的で使われます。動画の長さは10数秒から1分程度が推奨されており、スキップが可能になるまでの開始5秒まででいかにオーディエンスを惹きつけるかがカギと言われています。
出典:
スキップ可能なインストリーム広告|Google
スキップ不可能型は、スキップされませんが、最大でも15秒の短い動画広告です。
スキップ不可能型は、15秒の短い動画広告なので、主な目的はブランド認知とリーチです。
スキップ可能型の料金体系は、CPV単価制とインプレッション数に基づいて料金が発生する目標インプレッション単価、目標コンバ―ション単価、「コンバージョン数の最大化」を目指す入札戦略に分かれます。CPV単価制とは、ユーザーが30秒間視聴したか、30秒立つ前に動画を操作した場合に料金が発生するものです。。
スキップ可能なインストリーム広告と同様、Google 動画パートナー上のウェブサイトやアプリにおいて、視聴する動画の前後、途中に再生が開始されます。
出典:
スキップ不可のインストリーム広告|Google
バンパー広告

バンパー広告は、インストリーム広告と同様に、YouTube動画再生ページやGoogle 動画パートナー上のウェブサイト、アプリで配信される動画広告です。
スキップ不可能な広告ですが、再生時間は最長でも6秒に限られます。
一般的なYouTube広告であるインストリーム広告の再生後5秒のスキップを待つユーザーに集中してプロモーションできる点に強みがあります。
また、最長でも6秒なので、短く簡潔なメッセージに終わり、ユーザーにストレスを与えることが少ない点もメリットです。そのため、リーチとブランド認知を主な目的として利用されています。
料金体系はスキップ不可能なインストリーム広告と同じで、インプレッション数に基づいて料金が発生する目標インプレッション単価です。
出典:
バンパー広告
インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告)

ディスカバリー広告は、現在「インフィード動画広告」に名称変更されていますが、機能やキャンペーン、料金体系の変更はありません。
インフィード動画広告(旧ディスカバリー広告)は、YouTube検索結果一覧の上部や関連動画画面の広告枠、YouTubeモバイルトップページに配信される広告で、ユーザーが動画を探索する際にアピールするので「ディスカバリー広告」と呼ばれていました。
他のYouTube広告と異なり、興味関心を持ったユーザーがクリックして初めて動画が再生される点に特徴があります。
そのため、商品やブランドを比較検討させたいときに使われる広告です。
料金体系もユーザーが広告をクリックして視聴した場合にのみ課金されるクリック制になっています。
出典:
インフィード動画広告|Google
アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は「アウト」の文字通り、アウトストリーム広告は、Google 動画パートナー上のウェブサイトのバナー枠内やアプリで再生されるモバイル専用広告で、YouTubeでは配信されません。
音声無しで自動再生され、ユーザーがタップすることでミュートが解除されます。
タップされなくても、Google 動画パートナー上で広くリーチできるので、ブランド認知目的に利用できます。
タップされれば、ユーザーが商品に興味関心をもっていることになるので、商品やブランドを比較検討させたい場合にも利用できる広告です。
そのため、料金体系は他のYouTube広告とは異なり、動画が2秒再生された場合に課金される視認範囲のインプレッション単価です。
従って、タップされなくてもコストがかかりますが、タップされれば興味関心のあるユーザーを獲得できるので、費用対効果の高い広告といえます。音声無しでも興味関心もたれるようテロップやテキストを積極的に活用することがアウトストリーム広告のポイントです。
出典:
アウトストリーム広告|Google
マストヘッド広告
マストヘッド広告は、YouTubeホーム画面の最上部やYouTubeアプリ、テレビ向けYouTubeアプリのホーム画面の最上部に表示されます。
パソコンでは最大30秒の再生に限られますが、モバイルとTVでは再生時間に制限がありません。 但し、他のYouTube広告のように詳細なターゲッティングはできず、配信エリアを国単位で指定できるだけです。
もっとも、Googleに次ぐアクティブユーザーを持つ極めて高いリーチ力を有するメディアのホーム画面の最上部で配信されるので、そのインパクトは大きいものです。
そのため、新製品や新サービスのイベント・キャンペーン等、短期的に大規模なユーザーにリーチしたい場合やブランド認知を向上させたい場合に利用されます。
料金体系は、インプレッション数に基づいて料金が発生する目標インプレッション単価です。アウトストリーム広告と同じく、ユーザーがミュート解除を行った場合のみ音声有で再生されます。
出典:
マウスヘッド広告|Google
ディスプレイ広告
これも静止画形式の広告。
関連動画の欄などに、バナーが表示されるものです。
動画視聴後に見るユーザーが多いので区切りがよく、クリックされやすい傾向があります。
実際にサイトを訪問してほしい場合に最適なものでしょう。
出典:
ディスプレイ広告│Google
ダイレクトレスポンス広告
ダイレクトレスポンス広告とは2021年3月に新しく採用された広告方式で、表示する動画広告の下部に商品画像を表示し直接商品ページへ移動して買い物ができるようになるものです。
動画広告の再生終了後にも広告が残るため、購買行動に移りやすいのも特長です。
Google AdsのアトリビューションレポートにYouTubeが追加されたことで、アトリビューションの測定もしやすくなりマーケティングにも役立つでしょう。
テスト参加したケースでも30%増収したというデータも出るなど、見た広告から直接購入できるというユーザビリティの高さが評価されている広告方式です。
出典:
ダイレクトレスポンス広告│Google
動画アクションキャンペーン
Googleが始めたこの動画アクションキャンペーン【VAC:Video Action Campaign】は、TrueView アクションの次世代商品です。
前身となるTrueView アクションは動画の再生中・再生後に広告をクリックしてもらう、購買につなげることを目的としたものでした。
新しくスタートしたこのVACはYouTube ホームフィード・YouTube動画再生ページ・Google動画パートナーの広告枠を併用することで動画広告が新規顧客の目に止まりやすくするというもの。
二つの大きな違いは広告がYouTubeの動画再生時にのみ広告が配信されるかどうか、という点にあり、VACは広告を広い範囲に配信し、新規見込み顧客のリーチ数向上に繋がる事が期待できるのです。もう一点、VACでは TrueView アクションではできなかった、長い広告見出しと説明文が設定できるようになりました。
VACでは、スキップ可能なインストリーム広告・インフィード広告のフォーマットを利用して広告配信でき、商品フィードを広告表示オプションとして追加することでコンバージョンを促す効果も期待できます。
後で詳しく解説しますが、目的にあわせてキャンペーンを利用できる設定も可能で、的確に無駄なく目的にむかって広告配信することができる点もポイントです。
出典:
動画アクションキャンペーン|Google
30秒広告
スキップができない30秒の動画広告のことです。詳しくは、関連記事で紹介しています。
【関連記事】
YouTube30秒広告とは?スキップできない広告について解説
Youtube広告でできるターゲティング
Youtube広告でできるターゲティングについて詳しく紹介します。多様なターゲティングができますので、活用してみるといいでしょう。
1.オーディエンス ターゲティング
オーディエンスターゲティングでは、人の特定の興味や関心、意図、ユーザー属性のターゲティングをすることが可能です。人をターゲティングする方法として、次のようなものがあります。
1-1.ユーザー属性グループ
年齢、性別、子供の有無、世帯収入などの個々のユーザー属性で人をグループ化して、指定したグループへ配信することが可能です。
1-2.興味/関心
Googleのカテゴリから商材に合うものを選択すると、それに関連したトピックに興味や関心を抱いているユーザーをターゲットにできておすすめです。
アフィニティ
アフィニティとは、ユーザーが特定の興味や価値観を共有するブランドに対して強い支持や共感を示すことです。そうしたターゲットを見つけて配信することができます。
カスタム アフィニティ
カスタムアフィニティでは、自分でカスタムして、ユーザーの興味関心や習慣に関連するキーワードやURLを指定して、広告を表示することが可能です。
ライフイベント
例えば、引越しや大学卒業、結婚などそれぞれのライフイベントを迎えている人をターゲティングすることも可能です。ライフイベントならではのニーズがあるユーザーをターゲティングできます。
購買意向の強いセグメント
Googleが用意したカテゴリから商材に合うものを選ぶと、広告主が提供するサービスや商品に似たものに購買意欲のあるユーザーをターティングできます。
カスタム セグメント
任意のキーワードを設定でき、そのキーワードに興味関心や購買意向があるユーザーを見つけたり、Google検索でそのキーワードを検索したりした人に配信可能です。
1-3.データ セグメント
Google広告とYoutubeチャンネルをリンクしている場合に、過去にどちらかに接触があったユーザーをデータによってターゲティングできておすすめです。
1-4.カスタマー マッチ
広告主が持っているメールアドレスなどの顧客データによってターゲティングが行える機能です。オフラインの顧客データも活用できていい方法です。
1-5.類似セグメント
類似セグメントでは、既存のこれまで接触のあったリマーケティングリストのユーザーと同じ特徴を持つユーザーに広告が表示できるようになります。
2.コンテンツ ターゲティング
また、コンテンツによってターゲティングすることも可能です。コンテンツによって対象を絞る方法としては、次のようなものがあります。
2-1.プレースメント
チャンネル・動画・アプリ・ウェブサイト・サイト内のプレースメントを絞ってターゲットにできます。人気のブログやニュースサイトのトップページなどを設定できておすすめです。
2-2.トピック
トピックをターゲティングでき、選択したトピックに関連するさまざまな動画・チャンネル・ウェブサイトに広告が出せるようになります。
2-3.キーワード
キーワードを指定して、そのキーワードと関連するYouTube動画・YouTube チャンネル・サイトに動画広告の表示をすることも可能です。
2-4.デバイス
パソコンやスマートフォン、モバイル、テレビ画面からデバイスを選び、配信先を選択することもできます。
YouTube広告で最大の成果を得るために
YouTube広告で、最大の効果を得るための方法について表でまとめました。
ここまでの話の総まとめにもなりますので、改めて確認してみてください。
YouTube広告を掲載するには?
YouTube広告の掲載の下準備として、
・YouTubeチャンネル
・Google広告アカウント
それぞれの開設が必要です。その後、本格的な広告配信手続きに入ります。
大まかな流れは下記の通りです。

以下で、YouTube広告を掲載するまでの重要なポイントを説明します。
作成した動画をアップロードする
まずは、YouTube広告の素材となる動画をアップロードしましょう。作成する動画は、できるだけ独自の広告コンテンツが望ましいですが、難しい場合はGoogle広告アセットライブラリを使用して動画制作をしましょう。
出典:
「Google 広告のアセット ライブラリについて
「達成したい目標」を選ぶ
次は、広告を通じて達成したい目標を、Google広告アカウントに設定します。

選択した目標によって、使用可能なフォーマット及び利用可能な入札戦略が異なるので、注意が必要です。
出典:
動画キャンペーンの作成
入札設定をする
次は入札設定をします。入札設定とは、広告予算がどのように使われるかを決定する入札戦略をGoogle広告アカウントに設定することを指しています。

つまり、インプレッション、クリック、コンバージョンのどれを重要視するかによって、入札戦略を選べるのです。
たとえば、コンバージョンに重点を置きたい場合は、自動入札機能の利用が推奨されています。
出典:
目標に合わせた入札戦略を選択する
ターゲット設定を調節する
入札設定が済んだら、今度は広告をどのようなユーザーに配信するかを決めるターゲット設定を行いましょう。
YouTube広告では、年齢や性別などのユーザー属性に加え、特定の興味関心を持つユーザーや世帯年収別、過去に接触記録のあるユーザーをターゲットにすることも可能です。
「最近子どもが生まれたばかり」といった詳細な絞り込みもできるので、自社のターゲットに最もマッチする設定にしましょう。
出典:
動画キャンペーンのターゲティングについて
広告グループを作成する
広告グループとは、類似したターゲットを共有する広告が1個以上含まれている、商品やサービスの種類など共通するテーマごとの広告の集合体です。
例えば同じ食品関連の広告でも、食べ物と飲料に分けてグループ化することで、グループごとにユーザー属性や特定の趣味嗜好、キーワードなどでターゲティングが可能になります。これにより、共通したテーマに興味を持ちそうなユーザーに広告を表示できるのです。
YouTube広告を含むGoogle広告では、キャンペーン毎に最大30個まで広告を作成でき、30個の中に複数の広告グループを作成できます。
出典:
動画キャンペーンの作成
出典:
広告グループの仕組み
動画広告を作成する
最後に、動画広告を作成します。大元の素材は最初に用意していますので、ここで設定するのはフォーマットや遷移先ページのURL入力、視聴者の行動を促すフレーズ等のクリエイティブオプションになります。
作成できる動画広告は、キャンペーン毎に最大30個までで、140秒までの動画ならナレーションも追加できます。動画広告作成後に行われる広告審査は、選択した動画のみならず、遷移するWebページの内容にも及ぶので、Google広告ポリシーに沿うWebページを作成しなければなりません。
なお、クリエイティブオプションは、選択するフォーマット毎に利用できる範囲が異なるので注意が必要です。
出典:
動画キャンペーンの作成
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ライタープロフィール
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メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
- 広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
メディアレーダーについて詳しく知りたい方はこちら
https://media-radar.jp/about.php