公開日:2018年12月27日 更新日:2024年06月10日
YouTube広告とは?種類やメリット、効果的なクリエイティブ作成のヒントまで解説!【2024最新版】
YouTube広告がビジネスの成長を加速させる鍵を握っていることをご存じですか?
この記事では、効果的なYouTube広告の作成から種類、メリット、そして成功事例まで、あらゆる側面を深堀りして解説します。映像と音の力を利用し、自社のターゲット層にリーチする方法を学びましょう。
目次
YouTube広告とは
YouTube広告とは、YouTubeユーザーや、Google動画パートナーのWebサイトやアプリの利用者に配信される広告のことです。動画広告を主としますが、広告の種類によっては、画像広告やテキスト広告を配信することも可能です。
YouTube広告はどんな企業に向いている?
YouTube動画広告は、映像と音で短時間に多くの情報を伝えることができます。さらに様々なターゲティングを用いた広告配信ができますので、10代から50代をターゲットにした商品・サービスを扱っている企業にオススメです。
他にも、趣味系や興味を強く惹くもの、美容系やファッションなどのショッピングや旅行系、転職や語学などのビジネス系などの企業にも向いています。
YouTube広告の出稿を検討中の方へ
メディアレーダーでは、YouTube広告に関連する資料をまとめてダウンロードすることができます。情報収集やサービスの比較検討など、必要に応じてご活用ください。
※下記画像からダウンロードページへ遷移いただけます。
YouTube広告のメリット
YouTube広告には、大きく分けて3つのメリットがあります。
それぞれ解説します。
新しい顧客の獲得
YouTubeの動画広告は、短時間で多くの情報を含んだ広告を出せるため、YouTubeユーザーへの商品やブランドの認知度をすぐに高められるのがメリットです。潜在顧客へのアプローチができるので、自社サイトへの誘導が比較的簡単になり、時間をあまりかけずに新規顧客を獲得できます。
視聴者の購買行動促進
YouTube広告は認知にとどまらず、購買行動を想起させやすいインパクトのある配信を行えます。動画クリエイティブではサイトへの誘導ボタンを設定できるので、広告の途中や最後で「もっと詳しい内容を知りたい!」というユーザーの購買欲求にも応えられます。
広告視聴から購買までの過程をスムーズに進められるのは、YouTube広告の大きなメリットです。
多様なターゲティング方法
また、YouTube広告では、特定の興味や関心、ユーザー属性による「オーディエンスターゲティング」と広告を表示する場所を指定してターゲティングする「コンテンツターゲティング」など、多様なターゲティング方法を選べます。
過去に自社サイトやアプリに接触したユーザーを対象にもできるので、効果的な広告配信が可能です。
YouTube広告を掲載するには?
YouTube広告の掲載の下準備として、
・YouTubeチャンネル
・Google広告アカウント
それぞれの開設が必要です。その後、本格的な広告配信手続きに入ります。
大まかな流れは下記の通りです。
以下で、YouTube広告を掲載するまでの重要なポイントを説明します。
作成した動画をアップロードする
まずは、YouTube広告の素材となる動画をアップロードしましょう。作成する動画は、できるだけ独自の広告コンテンツが望ましいですが、難しい場合はGoogle広告アセットライブラリを使用して動画制作をしましょう。
出典:
「Google 広告のアセット ライブラリについて
「達成したい目標」を選ぶ
次は、広告を通じて達成したい目標を、Google広告アカウントに設定します。
選択した目標によって、使用可能なフォーマット及び利用可能な入札戦略が異なるので、注意が必要です。
出典:
動画キャンペーンの作成
入札設定をする
次は入札設定をします。入札設定とは、広告予算がどのように使われるかを決定する入札戦略をGoogle広告アカウントに設定することを指しています。
つまり、インプレッション、クリック、コンバージョンのどれを重要視するかによって、入札戦略を選べるのです。
たとえば、コンバージョンに重点を置きたい場合は、自動入札機能の利用が推奨されています。
出典:
目標に合わせた入札戦略を選択する
ターゲット設定を調節する
入札設定が済んだら、今度は広告をどのようなユーザーに配信するかを決めるターゲット設定を行いましょう。
YouTube広告では、年齢や性別などのユーザー属性に加え、特定の興味関心を持つユーザーや世帯年収別、過去に接触記録のあるユーザーをターゲットにすることも可能です。
「最近子どもが生まれたばかり」といった詳細な絞り込みもできるので、自社のターゲットに最もマッチする設定にしましょう。
出典:
動画キャンペーンのターゲティングについて
広告グループを作成する
広告グループとは、類似したターゲットを共有する広告が1個以上含まれている、商品やサービスの種類など共通するテーマごとの広告の集合体です。
例えば同じ食品関連の広告でも、食べ物と飲料に分けてグループ化することで、グループごとにユーザー属性や特定の趣味嗜好、キーワードなどでターゲティングが可能になります。これにより、共通したテーマに興味を持ちそうなユーザーに広告を表示できるのです。
YouTube広告を含むGoogle広告では、キャンペーン毎に最大30個まで広告を作成でき、30個の中に複数の広告グループを作成できます。
出典:
動画キャンペーンの作成
出典:
広告グループの仕組み
動画広告を作成する
最後に、動画広告を作成します。大元の素材は最初に用意していますので、ここで設定するのはフォーマットや遷移先ページのURL入力、視聴者の行動を促すフレーズ等のクリエイティブオプションになります。
作成できる動画広告は、キャンペーン毎に最大30個までで、140秒までの動画ならナレーションも追加できます。動画広告作成後に行われる広告審査は、選択した動画のみならず、遷移するWebページの内容にも及ぶので、Google広告ポリシーに沿うWebページを作成しなければなりません。
なお、クリエイティブオプションは、選択するフォーマット毎に利用できる範囲が異なるので注意が必要です。
出典:
動画キャンペーンの作成
効果的なYouTube広告を作成するヒント
効果的なYouTube広告を作成するヒントについて見ていきます。
YouTube向けの効果的な動画広告を作るために、Googleによって次のようなことがヒントとして掲げられていますので、参考にしてください。
1.ABCDガイドの参照
Googleが推奨するABCDガイドラインを使って広告を作るのがおすすめです。
ABCDのAの「Attention」では、視聴者の興味関心を冒頭5秒で惹くのが良いとされています。Bの「Branding」では、商品やサービス、ブランド名などのブランディング要素をしっかり組み込むこと、Cの「Connection」では視聴者の思考や感情に訴えかけること、Dの「Direction」では実際に行動を起こすようなフレーズを入れることが大事とされています。
2.YouTubeオーディオライブラリの活用
YouTube広告を作る際は、YouTubeが公式で提供している著作権使用料無料の音楽や効果音の素材サイトを積極的に活用するのも良い方法です。
YouTubeにログインすると、YouTube Studioからライブラリが活用できますので、推奨している音楽や効果音を有効に活用してみると作りやすいでしょう。
3.動画制作テクニックを学ぶ
効果的なYouTube広告を作るには動画制作のテクニックが必要です。YouTubeのどこに掲載するのか、配信方法や掲載先を決め、どのようなメッセージを伝えるのか、また効果を訴求した動画広告、価格を訴求した動画広告を作る必要があります。
問題提起型、プロダクトデモ型、ストレートオファー型などの構成を考え、クリエイティブを実際に制作していくことが大切です。
4.動画制作パートナーに相談する
できれば、動画制作の専門のパートナーに相談するのがおすすめの方法です。理想とする動画広告のサンプル、目標としたい同業者の動画広告などを見つけて、パートナーに相談してみましょう。
できれば、動画広告に詳しい広告代理店などに相談するといいでしょう。
動画広告キャンペーンを設定しよう
動画広告では、動画広告キャンペーンを設定するのもいい方法です。YouTubeおよび Google動画パートナー上のWebサイトやアプリで配信される動画に広告を表示する時にも使えておすすめです。
動画広告キャンペーンを設定する際のポイントは以下のとおりです。
広告フォーマットの選び方
YouTube広告では、目的に応じて広告フォーマットを選ぶことが推奨されます。
主な目的には、以下の3つがあげられます。
認知
認知を目的に動画広告キャンペーンを行うことで、売上アップやWebサイトへの誘導、ビジネスの認知度向上などが可能です。動画広告キャンペーンを行って、動画広告で掲げた目標の達成をしてみるといいでしょう。
例えば、ブランド認知度をアップさせるため、リーチを重視した動画キャンペーンを行うのがおすすめです。より多くのユーザーにリーチするため、ボンバー広告やスキップ可能なインストリーム広告を使用できます。これらの広告を組み合わせることも可能です。
また、リーチしたユーザーにメッセージを最後まで伝えることができるよう、スキップできないインストリーム広告を使えます。
検討
商品やブランドの比較検討をしてもらうため、とにかく視聴回数を増やすようにする方法も可能です。インタラクションとエンゲージメントを促進する広告を使って、ユーザーをブランドに呼び込みます。
広告シーケンスで、個々のユーザーに特定の順序で広告を表示して、商品やサービス、ブランドのストーリーを伝える方法もおすすめです。
行動
動画広告キャンペーンでは、コンバージョンの獲得もしやすくなります。
動画アクションキャンペーンでは、CTAボタンの設置が可能で、コンバージョンへの誘導がしやすくておすすめです。コンバージョンのCV単価を最小限に抑えながら、効率的にコンバーションを獲得できるようになります。
広告表示は適切な視聴者に
YouTube広告を配信する際は、ターゲティングをして適切な視聴者に届けることがとても大切です。
キャンペーンでも、Googleの様々なセグメント機能などを活用してみるといいでしょう。
ここでは、適切な広告表示をするためのコツを3つご紹介します。
オーディエンスセグメントの利用
オーディエンスセグメントを活用することで、ユーザー属性だけでなく、興味、関心や広告動画、YouTubeチャンネルへの接触による様々なセグメントをすることが可能です。
ユーザーがどんな目的でYouTube動画にアクセスしているのか、「〇〇を学びたい」「〇〇をやってみたい」などについて分析できます。Googleアナリティクスも併用し、興味や関心をしっかり分析することで、効率的に動画広告を届けられるようになります。
Find My Audienceツールの利用
Find My Audience ツールは、Think with Googleが提供する無料ツールです。購買意向の強いオーディエンスやアフィニティカテゴリを選択すると、そのカテゴリのユーザーと関連性の高いユーザー層を見つられます。
新たなオーディエンス、潜在層を見つけられるのでおすすめです。
Google広告も利用してシナジーを
Google広告も利用して、YouTube チャンネルとGoogle 広告アカウントをリンクさせるのもいい方法です。リンクされた Google 広告アカウントで、動画広告のオーガニック ビューの指標を取得し、チャンネルにアクセスして操作を行ったユーザーを対象に広告を表示することもできます。
ユーザーが広告を見た後にチャンネルで行った操作についても分析した情報を取得する権限が得られますので、その情報を活用してより精密なターゲティングを設定できるようになります。
予算設定は無理のない範囲で
YouTube広告は、オークション形式で入札で広告枠の金額が決まります。1日の平均予算は1,000円~5,000円程度が良いとされ、無理のない範囲で行うことが大切です。
多くのターゲティングをしたいと考える気持ちはわかりますが、月額の予算を決めて検討するようにしましょう。キャンペーンの費用は変動するため、ほとんどのキャンペーンでは 1日の平均予算の2倍程度と考えて行うのがおすすめです。
YouTube広告の費用が発生する仕組み
YouTube広告の費用が発生する仕組みは、課金形態によって異なります。
代表的なものをご紹介します。
CPV (Cost Per View)
動画広告が1回再生されるごとに料金が発生
CPM (Cost Per Mille)
広告が1000回表示されるごとに料金が発生、インプレッション単価とも呼ばれています
CPC (Cost Per Click)
CPD(Cost Per Dayの略。1日あたりの費用のこと)
vCPM
vCPM(視認範囲のインプレッション単価制)では、広告が表示された数(インプレッション数)を基準に、費用の上限を設定できます
目標CV単価
指定した単価でコンバージョンを最大化できるように、自動で入札単価が設定できます
YouTube広告の種類一覧
YouTube広告の種類をご紹介します。
インストリーム広告
インストリーム広告は、YouTube動画再生ページやGoogle 動画パートナー上のウェブサイト、アプリで配信される動画広告です。
スキップ可能なインストリーム広告(以下「スキップ可能型」)とスキップ不可能なインストリーム広告(以下「スキップ不可能型」)に分かれています
スキップ可能型は、再生後5秒経過するとスキップできるようになるもので、スキップされなければ長時間プロモーションできます。この場合は最長6分の動画広告を出稿できます。
スキップされなければ長時間にわたって映像と音声でプロモーションできるので、ブランド認知度やリーチだけでなく、商品・ブランドの比較検討、販売促進、見込顧客の獲得、ウェブサイトへのトラフィック等、様々な目的で使われます。動画の長さは10数秒から1分程度が推奨されており、スキップが可能になるまでの開始5秒まででいかにオーディエンスを惹きつけるかがカギと言われています。
出典:
スキップ可能なインストリーム広告|Google
スキップ不可能型は、スキップされませんが、最大でも15秒の短い動画広告です。
スキップ不可能型は、15秒の短い動画広告なので、主な目的はブランド認知とリーチです。
スキップ可能型の料金体系は、CPV単価制とインプレッション数に基づいて料金が発生する目標インプレッション単価、目標コンバ―ション単価、「コンバージョン数の最大化」を目指す入札戦略に分かれます。CPV単価制とは、ユーザーが30秒間視聴したか、30秒立つ前に動画を操作した場合に料金が発生するものです。。
スキップ可能なインストリーム広告と同様、Google 動画パートナー上のウェブサイトやアプリにおいて、視聴する動画の前後、途中に再生が開始されます。
出典:
スキップ不可のインストリーム広告|Google
バンパー広告
バンパー広告は、インストリーム広告と同様に、YouTube動画再生ページやGoogle 動画パートナー上のウェブサイト、アプリで配信される動画広告です。
スキップ不可能な広告ですが、再生時間は最長でも6秒に限られます。
一般的なYouTube広告であるインストリーム広告の再生後5秒のスキップを待つユーザーに集中してプロモーションできる点に強みがあります。
また、最長でも6秒なので、短く簡潔なメッセージに終わり、ユーザーにストレスを与えることが少ない点もメリットです。そのため、リーチとブランド認知を主な目的として利用されています。
料金体系はスキップ不可能なインストリーム広告と同じで、インプレッション数に基づいて料金が発生する目標インプレッション単価です。
出典:
バンパー広告
インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告)
ディスカバリー広告は、現在「インフィード動画広告」に名称変更されていますが、機能やキャンペーン、料金体系の変更はありません。
インフィード動画広告(旧ディスカバリー広告)は、YouTube検索結果一覧の上部や関連動画画面の広告枠、YouTubeモバイルトップページに配信される広告で、ユーザーが動画を探索する際にアピールするので「ディスカバリー広告」と呼ばれていました。
他のYouTube広告と異なり、興味関心を持ったユーザーがクリックして初めて動画が再生される点に特徴があります。
そのため、商品やブランドを比較検討させたいときに使われる広告です。
料金体系もユーザーが広告をクリックして視聴した場合にのみ課金されるクリック制になっています。
出典:
インフィード動画広告|Google
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告は「アウト」の文字通り、アウトストリーム広告は、Google 動画パートナー上のウェブサイトのバナー枠内やアプリで再生されるモバイル専用広告で、YouTubeでは配信されません。
音声無しで自動再生され、ユーザーがタップすることでミュートが解除されます。
タップされなくても、Google 動画パートナー上で広くリーチできるので、ブランド認知目的に利用できます。
タップされれば、ユーザーが商品に興味関心をもっていることになるので、商品やブランドを比較検討させたい場合にも利用できる広告です。
そのため、料金体系は他のYouTube広告とは異なり、動画が2秒再生された場合に課金される視認範囲のインプレッション単価です。
従って、タップされなくてもコストがかかりますが、タップされれば興味関心のあるユーザーを獲得できるので、費用対効果の高い広告といえます。音声無しでも興味関心もたれるようテロップやテキストを積極的に活用することがアウトストリーム広告のポイントです。
出典:
アウトストリーム広告|Google
マストヘッド広告
マストヘッド広告は、YouTubeホーム画面の最上部やYouTubeアプリ、テレビ向けYouTubeアプリのホーム画面の最上部に表示されます。
パソコンでは最大30秒の再生に限られますが、モバイルとTVでは再生時間に制限がありません。 但し、他のYouTube広告のように詳細なターゲッティングはできず、配信エリアを国単位で指定できるだけです。
もっとも、Googleに次ぐアクティブユーザーを持つ極めて高いリーチ力を有するメディアのホーム画面の最上部で配信されるので、そのインパクトは大きいものです。
そのため、新製品や新サービスのイベント・キャンペーン等、短期的に大規模なユーザーにリーチしたい場合やブランド認知を向上させたい場合に利用されます。
料金体系は、インプレッション数に基づいて料金が発生する目標インプレッション単価です。アウトストリーム広告と同じく、ユーザーがミュート解除を行った場合のみ音声有で再生されます。
出典:
マウスヘッド広告|Google
ディスプレイ広告
これも静止画形式の広告。
関連動画の欄などに、バナーが表示されるものです。
動画視聴後に見るユーザーが多いので区切りがよく、クリックされやすい傾向があります。
実際にサイトを訪問してほしい場合に最適なものでしょう。
出典:
ディスプレイ広告│Google
ダイレクトレスポンス広告
ダイレクトレスポンス広告とは2021年3月に新しく採用された広告方式で、表示する動画広告の下部に商品画像を表示し直接商品ページへ移動して買い物ができるようになるものです。
動画広告の再生終了後にも広告が残るため、購買行動に移りやすいのも特長です。
Google AdsのアトリビューションレポートにYouTubeが追加されたことで、アトリビューションの測定もしやすくなりマーケティングにも役立つでしょう。
テスト参加したケースでも30%増収したというデータも出るなど、見た広告から直接購入できるというユーザビリティの高さが評価されている広告方式です。
出典:
ダイレクトレスポンス広告│Google
動画アクションキャンペーン
Googleが始めたこの動画アクションキャンペーン【VAC:Video Action Campaign】は、TrueView アクションの次世代商品です。
前身となるTrueView アクションは動画の再生中・再生後に広告をクリックしてもらう、購買につなげることを目的としたものでした。
新しくスタートしたこのVACはYouTube ホームフィード・YouTube動画再生ページ・Google動画パートナーの広告枠を併用することで動画広告が新規顧客の目に止まりやすくするというもの。
二つの大きな違いは広告がYouTubeの動画再生時にのみ広告が配信されるかどうか、という点にあり、VACは広告を広い範囲に配信し、新規見込み顧客のリーチ数向上に繋がる事が期待できるのです。もう一点、VACでは TrueView アクションではできなかった、長い広告見出しと説明文が設定できるようになりました。
VACでは、スキップ可能なインストリーム広告・インフィード広告のフォーマットを利用して広告配信でき、商品フィードを広告表示オプションとして追加することでコンバージョンを促す効果も期待できます。
後で詳しく解説しますが、目的にあわせてキャンペーンを利用できる設定も可能で、的確に無駄なく目的にむかって広告配信することができる点もポイントです。
出典:
動画アクションキャンペーン|Google
30秒広告
スキップができない30秒の動画広告のことです。詳しくは、関連記事で紹介しています。
【関連記事】
YouTube30秒広告とは?スキップできない広告について解説
YouTube広告の成果を測定しよう
YouTube広告を出した場合は、成果をしっかり測定することも大切です。次の点で成果を分析してみるのがおすすめです。
認知
YouTube広告を出して、認知度が上がったかどうかは、動画広告の表示回数、視聴回数、ユニークユーザー数(同一ユーザーの複数回視聴は1回とみなす)、ブランド認知度、ブランドリフトなどの指標を測定してみるのがおすすめです。
視聴者にリーチできているか
Google 広告アカウントに含まれている Google 広告レポートでは、広告を見た視聴者と広告が表示された頻度が測定できます。
動画広告を視聴し、エンゲージメントが起こった割合の視聴率を測定し、動画広告の総再生時間や平均再生時間を見てみるといいでしょう。エンゲージメント数やエンゲージメント率を測定し、10秒以上見てコンバージョンに至ったエンゲージビュー他、広告経由のサイト訪問数、コンバージョン数を測定するのがおすすめです。
ブランド指標は改善しているか
無料で利用できるブランド効果測定ツールを使って、「最小予算額の要件を満たしている」キャンペーン(https://support.google.com/google-ads/answer/9049373)によって認知度が高まっているかを把握することができます。広告想起、ブランド認知度、比較検討などの指標を重視するといいでしょう。
キャンペーンで最善の成果を得られているか
動画広告キャンペーンを行った場合、ブランド効果測定では次のような回答を得られます。
・広告表示グループと基準グループのアンケート回答数
・すべてのアンケート回答数
様々な回答を見ることで、最善の成果を得るためのヒントが見つかるかもしれません。
検討
比較検討しているユーザーを分析することも大切です。実際にどのくらいユーザーに視聴されているのか、ブランドイメージはどのくらい改善されているのかを測定してみる必要があります。
ユーザーに視聴されているか
Google 広告の指標を使って、キャンペーンの合計視聴回数を測定できます。どのくらい視聴しているかを確認してください。また、平均広告視聴単価も無料で測定できますので、費用対効果も比較して検討してみましょう。
ブランドイメージは改善されているか
キャンペーンで、どのくらいブランドイメージが改善されているのかを、無料で利用できるツールがあります。ブランド効果測定ツールの「最小予算額の要件を満たしている」キャンペーン(https://support.google.com/google-ads/answer/9049373)を活用して、ブランドの比較検討が改善しているかを見るといいでしょう。
行動
ユーザーの実際の行動、アクションを測定することが大事です。どのようなアクションを取っているのかも分析してください。
ユーザーは行動をとっているか
Webサイトでのコンバージョン、来店やアプリ内ユーザーの行動を測定することもできて便利です。追加料金なしでGoogle 広告アカウントから利用することが可能ですますので、活用してみるといいでしょう。
ブランド指標は改善しているか
また、無料で利用できるブランド効果測定ツールを使用すると、ブランドの広告想起、ブランド認知度、比較検討し、実際の行動へと促されているのかを判断できます。どれだけアクションが起こっているのかを確認してみましょう。
成果に繋がる要素を特定する
キャンペーンを行った際は、成果に繋がる要素とそうでない要素を見極める必要があります。
次のような方法で確認するのがおすすめです。
クリエイティブ効果のテスト
成功に繋げるには、動画のクリエイティブがとても重要です。無料の動画クリエイティブ分析ツールで、どの時点で視聴者が離脱し、何が視聴者層の注意を引いたのかを確認してみてください。分析情報を次回の広告に活かして改善することができておすすめです。
購入・登録・ダウンロード数を確認
コンバージョントラッキングを調べる方法もいい方法です。コンバージョントラッキングは、広告のクリックが商品購入、登録申し込み、資料請求などのコンバージョンにどのくらい繋がっているのかを無料で調べることができるツールです。
クリエイティブアイデアの獲得方法
ここまでの話で、YouTube動画広告では、クリエイティブが大事だということがよくわかりました。
そこで下記では、クリエイティブのアイデアの獲得方法を5つご紹介します。ぜひ参考にしてください。
参照:
「アイデアを得る」|YouTube Advertising
Youtubeの成功事例から学ぶ
まず、YouTubeの成功事例から学ぶといいでしょう。
公式サイト から、お菓子のサブスク「snaq.me」やPringles、Adidas、ユナイテッド航空、Rakuten、Hershey’sなど様々な業種の成功例から学んでみるのがおすすめです。
申込数、売上、ブランド認知度などを大きく拡大して成功している例からアイデアを見るといいでしょう。
YouTube Re:View
YouTube Re:Viewに登録することで、YouTube広告のトレンドを紹介してくれておすすめです。クリエイター、インサイトなど、YouTube に関する最新のアイデアがメールで届きます。トレンドや最新のアイデアなどを知ることができていいでしょう。
YouTube Works Awards
今年、最も革新的な YouTube キャンペーンを実施した才能あふれるクリエイターたちを見ることができます。YouTube Works Awardsを受賞したクリエイターのアイデアを見て参考にしてみるのもおすすめです。
YouTube Ads Leaderboard
今月最も視聴された動画広告をチェックでき、最新のトレンドを知ることができます。YouTube動画広告は、トレンドがすぐに変わりますので、チェックしておくことが大切です。
スキルショップで学ぶ
効果的な YouTube キャンペーンを作成するために必要なスキルを、無料のオンライン トレーニングで身につけることも可能です。すぐにスタートできるため、スキルを身につけたい時におすすめです。
YouTube広告で最大の成果を得るために
YouTube広告で、最大の効果を得るための方法について表でまとめました。
ここまでの話の総まとめにもなりますので、改めて確認してみてください。
YouTube広告の成功事例
最後に、YouTube広告で成功した企業の事例をまとめています。自社の広告戦略のヒントをつかみましょう。
事例1:日清食品グループ
VIDEO
日清食品では様々なYouTube広告を配信しており、人気のある芸能人を起用したり、TVCMでも同様の独特で記憶に残る音楽を使用したものなど、工夫を凝らしたものが多くあります。
TVとは別に打ち出したYouTube広告では、チキンラーメンのキャラクターを使用したものもかなり多く再生されていますが、ユーモラスなダンスを交えたものなども公開。
広告の音楽やダンスをまねる子どもたちも多く、幅広い世代で認知されるにいたり、商品への親和感を高める効果もでました。
上記の公式チャンネルページをみると同じ商品でも複数の動画が公開されていますが、広告でアピールしたい商品と情報を絞ってまとめ、簡潔に伝わりやすいことから視聴者への負担を抑えインパクトを高める効果に繋がったと考えられます。
参考:
日清食品の動画プロモーション
事例2:エーザイ株式会社
製薬業界大手のエーザイでは、商品の効果をわかりやすくユーザーに伝え商品認知度を高め、購買欲を掻き立てる内容になっています。
特長的なのは「イラスト」を利用しているということ。
イラスト内ではわかりやすくポイントを絞って、商品の効果や企業努力、どのような商品なのかをしっかりと伝えられるように構成されています。
絵と文字で目で見るだけで情報が伝わり、記憶にも伝わりやすい効果もあります。
昔からある商品ですが、これにより再度商品として認知され、その魅力を広い世代に伝えられることができたのではないでしょうか。
参考:
YouTube専用動画広告でリーチと売上も拡大
YouTube広告の関連資料
下記にYouTube広告に関する資料をいくつかピックアップしました。
これらの資料は以下のようなご担当者さまにオススメです。
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ライタープロフィール
メディアレーダー 運営事務局 株式会社アイズ
広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
メディアレーダーについて詳しく知りたい方はこちら
https://media-radar.jp/about.php