公開日:2021年10月18日 更新日:2023年09月15日
効果のある宣伝手法とは?宣伝効果やSNSでの宣伝手法などを解説
効果のある宣伝手法とは?宣伝効果やSNSでの宣伝手法を解説
宣伝方法とは
宣伝方法とは、その名の通り宣伝をする際に使用される方法(手法)のことです。
大きく分けるとオンラインとオフラインの2つに分かれます。
効果のある宣伝方法については、
こちらで詳しく説明しておりますのでぜひご覧ください。
宣伝とは
宣伝は、プロパガンダ(propaganda)の訳語で、大衆操作を意味していました。
もともと政治的意味合いが強く、政治的な主義・主張の理解を国民に一方的に求めるものです。
そのため、辞書(weblio)でも、「商品の効能や主義・主張などに対する理解・賛同を求めて、広く伝え知らせること」または「事実以上に、また、事実を曲げて言いふらすこと」と解説されており、商品の効能を認知してもらう以上の意味を持っています。
その際、集客のため、メディア媒体を大々的に使用していたのが宣伝の特徴です。
かかる国民に一方的理解を求めることと、大衆操作のためメディアを大々的に使用することを特色とする政治の世界の概念がビジネスの世界に持ち込まれました。
宣伝手法についての資料
以下では宣伝手法に関する資料を掲載しています。ダウンロードはいくつでも無料でできるので、必要に応じてご活用ください。
宣伝という言葉の使われ方
宣伝という言葉は、一般に広告と同義として扱われ、使われる言葉は「広告」が多く、意味は「宣伝」を示す割合が多いのが特徴です。
厳密には異なる広告と宣伝がどうしてこのように使われるようになったのかというと、歴史的経緯と実際に期待される効果に原因があります。
元々「広告」という概念しかなかった時代のビジネスの世界に「宣伝」という政治の世界の概念を持ち込まれました。
しかし、仕事として期待される宣伝広告の効果は、商品・サービスの名前や存在を知ってもらうことにとどまらず、実際に商品・サービスを購入してもらうことまで求められます。
このような歴史的経緯と期待される効果から、宣伝と広告は、特に区別されず、言葉としては「広告」で、意味は「宣伝」として、商品サービスの認知から、実際に商品・サービスを購入してもらうまでのマーケティング活動を示すものとして使われているのが現状です。
宣伝と広告の違い
宣伝と広告は、「広告」という概念しかなかった時代の仕事の世界に、「宣伝」という政治の世界の概念を持ち込まれた歴史的経緯からして、もともと違う概念です。
広告は、アドバタイジング(advertising)の訳語で、広く知らしめることを意味し、認知させることに重きがあります。
とすると、広告とは、製品・サービスの存在や名前を認知していない人に対して、製品・サービスの存在や名前を、広く知らしめることを意味するといえます。
従って、広告に対する宣伝とは、宣伝広告を通して製品・サービスの存在や名前を認知している人に対して、実際の売上につなげることを目的として、戦略的に調査・企画・計画されたメディア媒体を通じて、製品・サービスの魅力や効能性能の理解を求める行為を意味すると捉えるべきでしょう。
宣伝効果とは
宣伝効果とは
宣伝は
、顧客・ユーザーの購買サイクルに対するマーケティング行為です。
従って、宣伝効果は、顧客・ユーザーの認知段階から興味関心、比較検討、購買段階に対する行為の効果といえます。
もっとも、厳密に区別すれば、第1章で説明したように、認知段階の宣伝広告の意味は広告で、興味段階、比較段階の宣伝広告の意味は宣伝です。
しかし、一般的に期待される宣伝広告の効果は購入段階まで含みます。
従って、ここで説明する宣伝効果とは、認知段階から興味関心、比較検討、購買段階まで含む広い概念の宣伝に求められる効果と捉えます。
認知段階の宣伝効果
広告を見て認知してもらうことを意味。
①オフラインの宣伝効果
・テレビCMの効果測定
「GRP」:テレビCM放映時の毎分の世帯視聴率。
但し、ターゲット層が特定できず、実際の視聴の有無が不明のデメリット
「GAP」:センサーを導入して実際に画面を見ている個人の識別可能
・ラジオCMは「聴取率」:テレビCM同様GRPを測る
・雑誌広告は販売部数などリーチ数
②オンラインの宣伝効果
・インプレッション:広告が表示された回数
・インプレッション単価:広告表示1000回当たりの単価
・リーチ:配信した広告が何人に見られたか、配信した広告に1回以上接触した人の比率。
・フリークエンシー:ターゲットユーザーに何回広告が表示されたか示す値。
同一ユーザーに対する広告表示回数を制限できる
興味関心段階の宣伝効果
来店や資料請求、HPを見る、電話等してもらうことを意味。
①オフラインの宣伝効果
・新聞広告は「CPR」:サンプルの申し込みや会員登録などの問い合わせといったレスポンスへの単価を意味
②オンラインの宣伝効果
・クリック数:広告がクリックされた回数
・クリック率:広告の表示回数に対してクリックされた比率
・クリック単価:広告1クリック当たりの広告単価
比較検討段階の宣伝効果
ランディングページに到達し事例などを理解してもらうトラフィック効果を意味
①オフラインの宣伝効果
・新聞広告は「CPR」:サンプルの申し込みの問い合わせといったレスポンスへの単価を意味
②オンラインの宣伝効果
・UGC(ユーザー投稿数)醸成
購買段階の宣伝効果
資料請求してもらう、購入してもらうことを意味。
①オフラインの宣伝効果
・新聞広告は
「CPR」:会員登録などの問い合わせといったレスポンスへの単価を意味
「CPO」:受注1件あたりの単価
②オンラインの宣伝効果
・コンバージョン数:広告を経由して資料請求や会員登録、商品購入などの獲得成果に至った件数
・コンバージョン率:広告を経由してサイトを訪れたユーザーの内、獲得成果に至った件数の比率
・顧客獲得単価またはオーダー獲得単価:1コンバージョン当たりの広告単価を示し、広告費をコンバージョン数で割った値
・UGC(ユーザー投稿数)醸成:顧客の声
効果のある宣伝方法(宣伝手法)
宣伝方法の種類
宣伝方法の種類は大きく分けて、オフラインとオンラインで分かれます。
オフラインの宣伝方法は、メディア媒体別に、スペース媒体、ダイレクト媒体、マス媒体の3つによって構成されています。
オンラインの宣伝方法は、オフラインと同様に有料の広告を使うほかに、コミュニケーションツールを宣伝に使えるのが特徴です。
さらに、掲載している記事が良質で量も充実していれば、リンクを貼って他人が宣伝してくれたり、インフルエンサーがお気に入りやブックマークしてくれたり、自分の知らないところで宣伝してくれるのもオンラインの強みと言えるでしょう。
具体的には以下のように分類されます。
①オフラインの宣伝方法〇スペース媒体
道路広告やビル看板、ポスターなどで、不特定多数の消費者の潜在的ニーズウォンツを攻略する手法
〇ダイレクト媒体
新聞の折り込みやチラシ、DM、営業活動などで、媒体自体を直接消費者に届ける手法
〇マス媒体
テレビやラジオのCM、新聞・雑誌の広告欄などで、メディアと聞いて最初に頭に浮かぶ媒体で、広く知らしめる手法
②オンラインの宣伝方法〇有料の広告を使う場合
オンライン広告など
〇コミュニケーションツールを宣伝に使う場合
・SNS、ホームページ・ブログ
・検索の流入点としてのホームページやブログ
・他の外部のサイトやホームページ、ブログで紹介してもらう
・お気に入り、ブックマーク、リーディングリストに登録してもらい、そこからサイトに来てもらう
効果のある宣伝方法
宣伝を受けるターゲットの需要は購買サイクルの段階によって異なるので、宣伝方法ごとに集客力に差が出ます。
認知段階、興味関心段階、比較検討段階、購入段階に分けて宣伝方法を解説しますので、各自の宣伝目的に沿う、より効果的な手法を選択しましょう。
①認知段階
この段階でターゲットが止まるポイントは、知らないこと。
従って、認知段階の「効果のある」とは、ターゲットにあった媒体を使うことです。
例えば、SNSを宣伝に使う場合はターゲットを意識して使い分けましょう。
・LINE:全世代満遍ないローカルチラシの役割
・TikTok:若年層、特に10代が多い
・Instagram:10代20代の若年層、特に高い女性費比率
・Twitter:20代が多いが、平均年齢35歳で幅広い世代に人気
・Facebook:30代から40代の落ち着いた企業人
認知目的のweb広告には以下のようなものがあります。
・ディスプレイ広告:GoogleやYahoo!のバナー枠で配信される広告
・動画広告:ユーザーがクリックしなくても広告を目にしてもらえる
・メール広告:メールを使うので、場所を問わず見られる点がメリット
・アドネットワーク広告:複数広告媒体(ホームページやSNS、ブログ等)ネットワークによる集客
・SNS広告:ユーザーの行動履歴や属性に基づいて細かくターゲティングできる広告
②興味関心段階
この段階でターゲットが止まるポイントは、知っているが、ニーズを感じず興味が無いことです。
従って、興味関心段階の「効果のある」とは、ターゲットの欲求を喚起するメッセージや売り文句、画像、デザインなどを使って購入を促すことになります。
〇オフライン宣伝
・魅力の訴求:ターゲットが興味を引きそうな商品・サービスの魅力を訴求
・関心を高める:テレビCMと折込みチラシなどのクロスメディアを活用
〇オンライン宣伝
・インフルエンサーを使った「アンバサダー作戦」の実施
・HPやブログのSEO施策
・ターゲットの興味・共感を「視覚」的に生み出しやすいInstagramを使う
③「比較検討」段階
この段階でターゲットが止まるポイントは、行動して調べた結果、競合の方が良かったことです。
従って、比較検討段階の「効果のある」とは、競合との違いや根拠ある優位性、差別化のポイントを伝えて購入を促すことになります。
〇オフライン宣伝
・商品やサービスの強みやメリットの強調
・店頭や街角でサンプルを配布するなどして利用を促す
〇オンライン宣伝
・UGC(ユーザー投稿数)を促す仕掛けを作る
・Webサイトコンテンツの充実
・オンラインで試供品を無料提供するなどして利用を促す。
説得目的のweb広告には以下のようなものがあります。
・リスティング広告:ユーザーが検索したキーワードに関連する広告
・リマーケティング(リターゲティング)広告:1度サイトに訪れた人を追跡する広告
④購入段階
この段階のターゲットが止まるポイントは、買おうと思ったが買えない理由があったこと。
従って、購入段階の「効果のある」とは、購入できない理由をなくすこと、選びやすくする工夫しているか、などです。
〇オフライン宣伝
・購買意欲を損なわないようあらゆる媒体を通して継続して訴求し続ける
・購買意欲をかきたてるようクーポン提供や割引情報などお得な情報の発信
・定期的にメールを発信しリマインドする
・商品を訴求するため店頭ではPOPなどを利用
〇オンライン宣伝
・インフルエンサーや顧客の声(UGC)で最後の一押しする
最後の一押し目的のweb広告には以下のようなものがあります。
・アフィリエイト広告:商品紹介ブログやHPの広告
・インフィード広告:口コミが投稿されるポータルサイトやニュース関連のサイトなどに挿入されている広告
SNSにおける宣伝手法と効果検証方法
SNSにおける宣伝手法
①有料の広告を使う場合
・SNS広告
②コミュニケーションツールを宣伝に使う場合
・SNSを宣伝に使う
・外部のSNSで紹介してもらう
SNSにおける効果検証方法
①SNSアカウントの中間効果検証指標のKPIと達成効果検証指標のKGIはターゲットの購買サイクルごとに以下のようになります。
〇認知段階のKPI/KGI
・KPI:認知向上:フォロワー数、リーチインプレション数、エンゲージメント率
・KGI:潜在顧客の認知獲得
〇興味比較段階のKPI/KGI
・KPI:好意度向上:ユーザー投稿数(UGC発生数)、いいね数、コメント、リプライ数、サイト誘導数、ハッシュタグ利用数
・KGI:ブランド好意度の向上、ブランド想起率の向上
〇購入段階のKPI/KGI
・KPI:サイト誘導数、コンバージョン数、ショップタグ利用数、クーポン利用数
・KGI:購入意向の向上、売上向上
②SNS広告で使われている効果検証指標はSNS媒体ごと、購買サイクルごと、に以下のように分かれています。〇認知指標
・Facebook:インプレッション数、リーチ数
・Instagram:フォロワー数、インプレッション数、リーチ数、いいね数、コメント数、再生数、保存数
・Twitter:フォロワー数、インプレッション数、リツイート数、いいね数、再生数
・LINE:インプレッション数、リーチ数、再生数、増加数
〇誘導指標
・Facebook:クリック数、リード数
・Instagram:クリック数、クリック率、クリック単価
・Twitter:WEBサイトのクリック数、プロフィールクリック数、プロフィールクリック率
・LINE:クリック数
〇獲得指標
・Facebook:コンバージョン数、コンバージョン率
・Instagram:コンバージョン数、コンバージョン率
・Twitter:コンバーション数、アプリのインストール数
・LINE:コンバージョン数、アプリインストール数、アプリ起動数
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