公開日：2023年08月28日　更新日：2023年08月29日

【2023年最新】動画マーケティングのトレンドと今後の動向

【2023年最新】動画マーケティングのトレンドと今後の動向

2022年の国内動画広告市場

近年のインターネット広告市場の需要は、年々静止画から動画へと変化しています。動画広告を視聴するユーザーもスマートフォン端末での視聴が主流であったのですが、今ではコネクテッドテレビにも広がりを見せており、動画広告に新しい需要が生まれようとしています。動画配信サービスをコネクテッドテレビで視聴することが定着化したり、若年層ユーザーによるショート動画の人気の高まりなど、動画コンテンツの形式や媒体の多様化が進むにつれ、広告事業者による新しい広告商品の開発も進み、大手広告プラットフォームでは、このような変化に対応する新しい広告フォーマットの開発と提供がどんどん進んでいます。このようなことから、広告主による動画コミュニケーションへの投資が進み、2022年の国内動画広告市場は非常に高い水準で成長しました。

参考：サイバーエージェント、2022年国内動画広告の市場調査を実施

2023年最新　動画マーケティングのトレンド

上記で分かる通り、近年企業のマーケティング手法のひとつとして動画を活用することが注目されています。その理由はテレビCMを配信するよりも、SNSを活用する方が低コストで自社商品やサービスのプロモーションを実現することができるからです。今後のビジネスの参考になるよう、2023年最新の動画マーケティングのトレンドを詳しく解説します。

動画コマース　ライブコマース

動画コマースとは、動画を観たまま商品を購入できるシステムであり、消費者は商品についての細かな情報を得ながら買い物をすることができるため、商品の購入後のイメージがしやすく販売拡大を狙うことができます。動画内にECサイトを埋め込むことができるため、動画をクリックするだけで商品購入ができ、ECサイトへ飛ばす必要がないことがメリットです。さらに動画コマースでは視聴者の心を掴むことができればシェアされやすいことも魅力です。ライブコマースは、ライブ配信をしながら商品の購入を促すオンライン販売であり、動画コマースとは異なりリアルタイムで配信されます。配信者と視聴者がコミュニケーションを取りながら買い物をすることができることが魅力です。ライブコマースは特に若い世代に注目されており、様々なSNSでライブ配信機能が追加され、さらにライブ配信専用のプラットフォームが登場しているため、多くのツールでライブ配信を行うことができることがメリットです。

VR・AR

動画マーケティングの市場の向上には、5Gの普及が大きな要因になっているのですが、5Gの普及によりVRやARの技術もより進化しています。 VRとは「Virtual Reality」の略であり、仮想現実という意味です。デジタル上に仮想的な世界を作り上げ、VRデバイスによりまるで自分がそこにいてるかのような疑似体験をすることができます。 ARとは「Augmented Reality」の略であり、格調現実という意味です。現実世界の一部にバーチャルの視覚情報を重ねて、目の前にある世界を仮想的に拡張することができます。 VRやARは360度を見渡すことができるため、不動産業界との相性がかなりよく、現在の物件サイトでも多く活用されています。

ショート動画(縦型動画)

ショート動画は縦型動画とも呼ばれ、スマートフォンの向きを変えずにそのままフルスクリーンで再生することができる動画で、長くても約60秒から90秒ほどの動画です。 TikTok、YouTube、Instagramなどの大手プラットフォームで利用することができます。従来までであれば動画はパソコンで視聴することが前提として作られていたため、横型で閲覧されることが一般的でした。ですがスマートフォンの普及に伴い、スマートフォンで動画を視聴するユーザーが増えると共に、縦型動画の需要がどんどん高まってきたのです。縦型動画の魅力は、フルスクリーン表示で再生することができるため、視認性が高く、没入感の高い動画を作り込むことができる点です。視聴者層を広げやすいため、動画マーケティングの認知拡大のフェーズで非常に有効でしょう。

VTuber

VTuberとは、2Dや3Dで作られたキャラクターを用いてYouTubeで動画を投稿やライブ配信などの活動を行う配信者のことを言います。 VTuberのキャラクターは、歌ったり踊ったり会話したりと、滑らかで多彩な動きを見せ、まるでキャラクターが意思を持って動いているかのように見えます。 VTuberの存在は先進的であるだけでなく、ARやVR、AIなど今後更に伸びると予測されるテクノロジーとの相性が非常に良いことが特徴です。 VTuberのキャラクターをVR上に登場させることはもちろん、現実世界にはないものを補うことができるAR技術を用いることで、まるで目の前にキャラクターがいるような臨場感を味わうことができるのです。

Vlog

Vlogとは「Video Blog」の略であり、自分の好きなことを文章で表現する一般的なブログを動画に変えたものです。簡単に言うと動画版のブログであり、ライフスタイルや日常を動画で発信するYouTube上で人気が高まっているジャンルです。時系列で管理することができること、第三者から見られることが前提であることから、TwitterなどではなくYouTubeやInstagramが適していると言えるでしょう。 Vlogでの配信は、YouTubeでの配信よりも編集テクニックや手間が不要で、価値観が同じ人と繋がりやすいことが魅力です。一時的な流行によって生まれた視聴者ではないため、コアなファンを対象としたグッズ販売や、オンラインサロンなど、様々なマーケティングに活用することができます。

動画マーケティングの媒体資料まとめ

以下では動画マーケティングに関する媒体資料をいくつかまとめています。気になるものがございましたら、資料ダウンロードのうえぜひご活用ください！

動画マーケティングの高速PDCAは3Dデータの活用がおすすめ！ | 株式会社VARK

『キャンプ場サンプリング』トレンドのキャンプシーンを活用してみませんか？ | 株式会社シーザスターズ

【Z世代女子向け】トレンド情報発信SNSメディア | 株式会社ライスカレー

【月間4,100万リーチ！】20代、30代女性向けトレンドメディア　4MEEE | 4MEEE株式会社

【広告運用のご担当者必見】今後はチャットボットでのリタゲがトレンドに！ | 株式会社Algoage

【SNSプランあり】「Z世代女性」に向けてトレンド情報を発信！「isuta」 | 株式会社PR TIMES

訪日韓国人インバウンドマーケティング2024【最新のSNSトレンド＆韓国KOL】 | ENGAWA株式会社

動画マーケティングが拡大した理由

ここ数年、動画はインターネットだけでなく、電車内や街中でも目にする機会が一気に多くなりました。今までの企業のマーケティングと言えば、ブログやオウンドメディアなど様々な媒体がマーケティングに活用されていましたが、なぜ今、多くの企業が動画マーケティングに取り組み始めているのでしょうか。動画マーケティングが拡大した理由を詳しく見てみましょう。

圧倒的な情報量を伝えられるから

動画マーケティングが注目を集めている最大の理由は、他のマーケティング手法と比較すると情報量が圧倒的に多いことです。動画は視覚情報だけでなく、聴覚的な情報を同時に伝えることができるため、静止画よりも30倍の情報量を持っているとも言われています。また、動画には動きをつけることができるため、重要なことやストーリー構成で、確実にマーケティングメッセージを伝えることができます。つまり動画は、他の手法よりも膨大な量の情報量を短時間でターゲットユーザーに伝えることができます。インターネット上に様々な情報が溢れている今、いかに短時間で効率よく確実にマーケティングメッセージを伝えることができるか、ということが重要視されているからこそ、動画マーケティングが拡大しているのです。

音声や実演で商品をアピールできるから

動画はテキストや写真よりも、ユーザーに対して情報が伝わりやすいことが特徴です。音声や実演で商品をしっかりアピールができるため、訴求力が全く異なります。動画では視認で得られる情報量が非常に多いため、動画マーケティングを効率よく行うことができれば、今までテキストや写真で伝えることができなかった情報や、伝えにくかった情報も上手く伝えることができるのです。また動画で伝えることで、その商品やサービスのイメージを十分に伝えることができるため、商品やサービスの魅力が頭に残りやすい傾向があります。記憶に残りやすい情報は、シェアされやすい性質があるので認知向上にも期待できるでしょう。静止画よりも、広告認知や理解、利用意欲の全てにおいて静止画よりも効果があるのです。

スマホの普及や5Gが急成長したから

スマホの普及と、移動通信システムである5Gが急成長したことも大きな要因です。スマホやSNS、インターネット環境の整備が進み、動画コンテンツが広く受け入れられたことにより、個人でも簡単に動画を発信できるようになっています。 5Gへ移行したことにより、高速大容量や高解像度、低タイムラグ、多数同時接続などが可能になります。たとえば、5Gにより高速大容量通信の環境が整うことで、動画広告や動画コンテンツのユーザーの離脱低下に繋がり、それに伴い動画の視聴時間が伸びれば、動画マーケティングの需要は更に伸び続けるでしょう。このような要因から今後もさらに動画マーケティングの市場は拡大していくことが予想されています。

企業の動画マーケティングにおける活用幅が広がったから

企業の動画マーケティングにおける活用幅が広がったことも大きな要因です。動画配信プラットフォームが一般的になっている影響により、動画広告市場は年々右肩上がりで急成長しています。個人、企業問わず配信することができる「YouTube」や「TikTok」などの動画配信プラットフォームが、ユーザーの日常生活で当たり前の存在になっており、エンタメコンテンツの閲覧や欲しい商品のリサーチなど、様々な目的で利用されています。活用次第でユーザーの離脱するきっかけを無くすことができ、必要な情報を十分に伝えることができるため、動画マーケティングはかなり効果的なマーケティング手法だと言えるでしょう。個人の利用と共に、企業の活用の幅が非常に広がったことにより、動画マーケティングがさらに拡大しているのです。

動画マーケティングのメリット

動画マーケティングのメリットは、テキストよりも情報が伝わりやすく膨大な情報を伝えることができること、拡散されやすいこと、容易に効果測定しやすいこと、継続して認知や集客できる可能性があることなどでしょう。このようなメリットを十分に得るためにも、十分に施策を練り、効果的な動画マーケティングを行ってください。

動画マーケティングの事例

企業が動画マーケティングを取り入れた事例を5つご紹介します。近年様々な企業が自社マーケティングに動画を導入し、成功を収めています。自社ではどんな動画を制作しようか、どのようにマーケティングを展開していけば良いのか分からないと悩んでいる方は、これらの良い例を参考にし、成功パターンのイメージを掴んでみてください。

ライブコマース活用した商品紹介

GUは「GU LIVE STATION」というライブ配信を提供しています。ライブ配信だからこそ、リアルタイムで繋がっているため気になった商品があれば、その場で質問やコメントをすることができ、さらにその場で直接購入することができるなど、消費者にとって新しいお買い物体験を提供していることが分かります。新作商品はもちろん、季節に合わせたトレンドやスタッフのリアルバイアイテムの紹介、パーソナルカラー別のコーディネートの提案、予算に合わせたコーディネートの提案など、様々な情報を発信しています。ユーザーの購買意欲を刺激し、スムーズに購入行動へと進めることができるので、動画マーケティングとしては非常に良い参考事例でしょう。参考：株式会社ジーユー

VRを活用した世界旅行体験

エースが展開するVR体験は「世界旅行」です。 VR用のゴーグルを装着することで、360°目の前に世界の景色が広がり、旅行気分を体感することができます。 VR用のゴーグルの全面にスマートフォンを差し込むことで、YouTubeなどでVR動画を観ることができます。ロンドン探訪やローマの休日、神秘的なドゥブロヴニク、アムステルダムスの街並みめぐり、バンコク寺院、海中の美しいサンゴ礁、魅惑のキューバなど、非常に多くの国での旅が用意されています。実際にその場にいるかのような体験ができるVRでのニューノーマルなトリップ体験は、今後さらに拡大することが予想されており、リアルでの旅行のサポートを行う旅行会社にとってのライバル関係にあたるビジネスになるとも言われています。参考：エース株式会社

YouTubeショート（縦形動画）を使ったレシピ紹介

味の素がYouTubeの公式チャンネルで提供しているのは、ショート動画です。自社商品を使ったレシピなどがショート動画として投稿されており、短い尺の中でありながらも料理を美味しく作るためのコツや火加減などが、非常に分かりやすくまとまっています。テロップが入っているので音声をミュートにしても内容を十分に理解することができます。このように、YouTubeでのショート動画では、自社商品やサービスの紹介や、ユーザーに役立つおすすめの使い方を解説するのに非常に有効です。食品を取り扱う企業であれば、上記例のような商品を使ったレシピを、アパレルの企業であれば、自社商品のメンテナンス方法やコーディネートを紹介すると良いでしょう。参考：味の素株式会社

VTuberとのコラボキャンペーン

ローソンは、VTuberを活用したキャンペーンを展開しました。「キズナアイ」というキャラクターが、もしローソンの店員だったらという企画で、ローソン限定のキズナアイオリジナルグッズも販売されました。キズナアイはYouTubeチャンネルによってローソンとのコラボを発表し、ローソンへの来訪を促しています。キズナイアイは既に人気のVTuberであり、一定数のファンやフォロワーがいるため、特にマーケティングや広告施策をせずとも、膨大な和のファンに宣伝することができます。このように人気VTuberを起用する場合、キャラクターのデザイン制作や運用の手間はないのですが、人気VTuberを起用したい企業は非常に多くあるので、起用権を獲得するには、高額な依頼料が必要になるでしょう。参考：株式会社ローソン

Vlogでのおしゃれな商品紹介

北欧、暮らしの道具展は、YouTubeにてVlogを配信しています。お弁当作りやモーニングルーティン、ルームツアーやコーヒータイムなど、生活のさまざまな一部分をVlogとして配信しています。そのVlogの中に北欧インテリアや、おしゃれな家具などを配置することで、動画を見たユーザーの目をより惹きつけています。日常の何気ない姿や、自然体であまり凝らない編集が特徴です。日常生活をメインに撮影するライフスタイル系や、旅行、料理、育児、機材などがVlogとしておすすめです。 Vlogを活用することで、新しいファン層の取り込みに期待できるため、Vlogには大きなビジネスチャンスがあります。自社商品とマッチしたVlogで集客と売上向上を狙っていきましょう。参考：株式会社クラシコム　北欧、暮らしの道具展

動画広告市場の今後

年々、大手動画配信サービスでのインストリーム動画広告の需要が大きく増加しており、動画広告市場は急成長しています。 SNSにおいても広告主による動画フォーマットを活用したコミュニケーションの需要が増加しています。動画広告は企業が提供する商品やサービスの認知、そして購買までを促進するため、幅広い役割を担っていると考えられます。動画広告配信先のデバイスや広告媒体、広告フォーマットはさらに多様化が進んでいるからこそ、企業はその変化に適した広告表現によるコミュニケーションが求められているのです。動画広告市場は今後もさらに高い水準の成長が予想されているため、ぜひ企業にも積極的に動画マーケティングを採用してください。参考：サイバーエージェント、2022年国内動画広告の市場調査を実施

ライタープロフィール

メディアレーダー運営事務局株式会社アイズ: 広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
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