公開日:2021年10月20日 更新日:2023年10月06日
宣伝とは?広告・PRとの違いを解説!
宣伝とは?広告・PRとの違いを解説!
宣伝とは
企業におけるマーケティング活動において、「宣伝」という言葉はよく使用されます。しかし、担当者によってその言葉の使われ方が異なり、マーケティング業界において宣伝という言葉の定義が曖昧なようです。時として、宣伝が広告や広報と同義で企画に使用されることが散見されます。ここではマーケティングの基礎として「宣伝」の意味について説明していきます。
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宣伝の語源
宣伝という言葉は、英語の「プロパガンダ」という言葉が元々の語源となります。プロパガンダとは、国家の政府がある特定の思想や主義を映画や新聞等のメディアを通じて民衆に流布することによって特定の方向に民衆を導き特定の行動へ牽引する手法を意味します。
マーケティングにおける宣伝の定義
マーケティングにおいて宣伝とは、ある特定の商品やサービスについて消費者にその特長、性質、機能を説明し、それらを通じて実際の購入へつなげる活動を意味します。
①認知 ②関心・興味 ③理解 ④比較検討 ⑤購入というカスタマージャーニーがあるとすると、①から⑤に至る全てのプロセスを完遂することが宣伝となります。宣伝が①と②だけを目的としていると誤解されがちですが、語源がプロパガンダであることが意味するように、実際の購入に至るカスタマージャーニーまでを宣伝は包含しています。
マーケティングにおける宣伝のターゲット
宣伝におけるターゲットは、実際に購入してほしいユーザ或いは購入の確度が高いユーザがメインのターゲットとなります。そのため、宣伝におけるターゲットは、ただ単純に認知だけを目的とするあらゆるユーザ全てを対象とする訳ではありません。このターゲットは性別、年齢、趣味・嗜好、過去の購入履歴、住んでいる地域等、様々な属性によって定義されます。
キャンペーンやクリエイティブを企画する際に宣伝という言葉を使用します。その際は、ステークホルダー間での認識齟齬を防ぐため、上記の定義やターゲットを念頭に置くようにしましょう。
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PRと聞いて、どのような印象を持ちますか?
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日本では、PRとパブリシティ(プレスリリースなど)をほぼ同意義で捉える時代が長かったため、そういった印象につながっているのかもしれません。
しかし、本来PR(=パブリックリレーションズ)とは企業がステークホルダーと良好な関係を築くためのあらゆる活動や考え方を指す、すべての企業にとって必要な取り組みです。
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広告・PR・広報との違い
宣伝という言葉は広義において広告、PR、広報と置き換えられて使用されるケースがあります。しかしながら、マーケティングの業界では、厳密にそれぞれの言葉が定義されています。ここでは、宣伝が、広告、PR、広報のような言葉とどのように意味が違うのかについて説明していきます。
広告との違い
広告という言葉は、英語の「
advertisement」を語源とする訳語となります。「広く告げる」が意味するように、ある商品やサービスの特長や機能を広いターゲットに対して広告媒体やメディアを通じて伝達する活動を意味します。
宣伝と広告の大きな違いは、カスタマージャーニーにおける活動目的とターゲットになります。
広告の主要な目的は、カスタマージャーニーの①認知 ②関心・興味となります。そのため、広告における主なターゲットは、宣伝のターゲットよりも広く設定されます。
広告の手法として、Webサイトにおける
バナー広告や
コンテンツ配信、動画プラットフォームにおける
動画広告配信、
SNSアプリ内におけるバナー広告や動画広告、
電車内の中吊り広告、
新聞雑誌内における広告掲載等、様々な形態を用いて実施されます。
PRとの違い
PRという言葉は、「
Public Relations」の略語です。「公衆との関係」が意味するように、企業とユーザ(公衆)とのより良い関係を構築することをその目的の主眼とします。宣言と広告が企業側からの一方的な情報伝達の仕方を採ることに対して、PRは企業とユーザとの双方向のコミュニケーションを目指します。
PRの手法として、企業がメディアに対してサービスや商品の情報を提供しメディアに無償で記事やニュースとして取り上げてもらうことが挙げられます。メディアが第三者の視点から客観的にありのままの事実を伝えるため、広告や宣伝より信頼感をユーザから得やすい点があります。
また、短期的な認知や売上向上等のフィードバックを得やすいのが広告と宣伝ですが、PRは長期的な視点に沿って企業とユーザの良好な関係を築くことでフィードバッグを得るという点がその特長です。
このように宣言とPRとの大きな違いは、それぞれの活動が目的とするところとユーザに対する情報伝達の方向性の違いにあります。
広報との違い
「広報」とは、自社が提供するサービスや商品、或いは企業自身についてメディアに対して情報発信することを意味します。広報はPRの概念の中に含まれる活動ですが、PRが企業とユーザとの双方向のコミュニケーションを目指すのに対して、広報はメディアに対する一方的な情報発信を目指します。メディアに情報を提供することによって、自社に対する理解をメディアに深めてもらい、長期的な視点にのっとり自社とメディア間における関係構築とその強化を目的とします。
広報の手法として、自社のサービスと親和性の高いメディアを自社に招待し、企業の業績や今後の展開についてメディアの前でプレゼンテーションするメディア発表会が挙げられます。また、自社の新しいサービスローンチ時にプレスリリースを作成しメディアに発信する業務も広報の主な活動になります。
効果的な宣伝手法の紹介
ここでは、宣伝を実行する際に用いる効果的な手法をご紹介します。宣伝する際は一つの手法を用いるのではなく、実際には自社が扱う商材、宣伝に使用する広告宣伝費、リーチしたいターゲット、そのターゲットの人口、最終的な目標等に応じて複数の手法を組み合わせることが通常です。
インターネット広告
インターネットとスマートフォンの普及によって、インターネット広告は様々なメディアや媒体に掲載することが可能となりました。インターネット広告の特長は、少額の予算で尚且つ比較的短時間で広告配信を開始できることにあります。また、デジタル技術の向上によってリーチしたいターゲットを細かく設定することができます。これにより、既に自社サービスを利用しているユーザ以外を新しい新規顧客として取り込むことが可能です。
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オウンドメディアの活用
オウンドメディアとは、自社で運用管理するメディアを意味し、公式WEBサイト、公式アプリ、公式SNSアカウント等がそれにあたります。オウンドメディアを活用した宣伝のメインターゲットは、既に自社のサービスを利用したことのあるユーザとなります。例として、新製品を販売開始する際にキャンペーンを企画し、公式SNSアカウントで告知することで既存ユーザを公式WEBサイトや公式アプリへ誘導し、最終的にキャンペーンに参加させることで新製品の売上を上げるという手法があります。
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ポスティング
ポスティングとは、チラシやパンフレットのような紙媒体を指定したエリアにある住戸のポストに投函する手法です。ポスティングは、主に店舗を持つ企業が活用する手法です。
ポスティングの特長は、決められたエリアに居住するターゲットに確実にリーチできること、ポストからユーザに必ず取られるため視認性が高いこと、物理的に存在するため訴求力が高いこと、直ぐに捨てられることがない継続性の高さが挙げられます。
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折り込みチラシ
折り込みチラシとは、新聞の間に折り込むチラシのことを指します。ポスティングと同様に指定したエリアにある住戸をターゲットに配布されます。そのエリアに店舗を持つ企業が使用する手法です。
折り込みチラシの特長は、指定したエリアのターゲットに確実にリーチできること、新聞購読者の目に留まるという視認性の高さ、物理的に存在するため補完性の高さが挙げられます。折り込みチラシは、ポスティングのように他社の紙媒体と別々に配布されることはないため、宣伝色を強めることなく訴求ができるという点においてポスティングよりも優れています。
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ダイレクトメール
ダイレクトメールとは、ハガキやパンフレットのような紙媒体を使用して特定のユーザに対して宣伝する手法を指します。ダイレクトメールの略となるDMは、TwitterのようなSNSにおいて特定のユーザに直接メッセージを送ることを意味しますので、ここで触れているダイレクトメールとは異なります。
ダイレクトメールは、既存顧客のリピート促進や既に企業と接点を持っている新規顧客へ購入を促す際の効果的な手法として活用されます。紙媒体の特性を活用した視認性や補完性の高さという点では、ポスティングと折り込みチラシと同じ効果を持ちます。しかし、ダイレクトメールは、エリアという大きな括りでターゲットするのではなく、特定のユーザをピンポイントでターゲットし、ユーザに応じてメッセージ内容を細かく変える点がその他と大きく異なる特長です。
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