公開日:2023年11月24日 更新日:2023年11月28日
シニア向けチラシとは?シニアに効果的な理由や作成のコツなどを徹底解説!
シニア向けチラシとは?シニアに効果的な理由や作成のコツなどを徹底解説!
シニア向けチラシとは
シニア向けチラシとは、高齢者をターゲットに出稿する広告のことです。
インターネットが普及し、これまでオフラインが中心だったシニア層もオンライン広告を目にするようになり、広告効果が今後益々大きくなると予想されます。
その一方で、チラシ広告のような紙媒体しか見ないシニア層もいるため、シニア向け広告を考える際はターゲットを設定することが大切です。
シニア層と一言でいってもWHOが定義するシニアである65歳以上を一括りにするのではなく、65〜74歳を准高齢者、75〜89歳を高齢者、90歳以上を超高齢者の3つに分けるのが一般的です。
そして、シニア向けチラシでは、それぞれの層に応じた広告戦略が重要になります。
シニア向けチラシに関する資料まとめ
シニア向けチラシを考えているご担当者様の参考になる資料をまとめています。
資料はいくつでも何度でもダウンロードできますので、ぜひ活用してくださいませ。
シニア層にチラシ広告が効果的な理由
日本では60歳以上の方の多くは、新聞や雑誌の紙媒体を情報源として重要視しているのが現状です。
シニア層にチラシ広告が効果的な理由としては、シニア層は時間があるためチラシを見る機会が多いといえます。
また、チラシであれば興味がある広告を自分のペースで見られること、必要なら残しておくことも可能です。
特に新聞に目を通すのが日課というシニア層は、チラシに触れるチャンスも多くなり、高い宣伝効果が期待できます。
新聞を購読している人が多い
総務省統計局によると2025年には日本の人口のおよそ30.3%が65歳、つまり3人に1人が65歳以上になります。
こうしたシニア層が慣れ親しむメディアといえばテレビや新聞です。
中でも新聞の購買率は全世代の中でもシニア世代が最も高く、アプローチしやすい媒体といえるでしょう。
シニア世代では、テレビよりも新聞を信頼する傾向があります。
そのため広告として掲載されている商品に関しても、信頼度が高くなるのです。
参考:
総務相 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
紙媒体を好む人が多い
シニア層の場合、インターネットを利用する頻度は若者世代より低く、紙媒体の方がアプローチは効果的です。
紙媒体は、印刷用紙を工夫したり試供品をセットしたりすることで独自の訴求効果が可能になります。
WEBサイトはすぐに他のページに遷移できますが、元のページに戻ることは少ないのです。
しかし、紙媒体であればじっくり読んで保存が可能なため、いつでも閲覧できます。
また、新聞や雑誌の方が信頼度が高いという心理的なプラス効果もあります。
保存性が高く繰り返し読んでもらえる可能性が高い
紙媒体の広告はその時に必要がなくても保存性に優れているため、いつでも繰り返し読んでもらえるというメリットがあります。
WEB媒体と違い、紙媒体は記憶に残りやすいという点でもシニア層には効果が高いでしょう。
また、気になるところに印をしたり、線を引いて書き込んだりできるのもメリットです。
紙媒体は、チラシのデザインなど視覚的要素や紙の手触り、においなどから五感を刺激するので知らないうちに記憶に残るといわれています。
シニア向けチラシ広告作成のコツ
シニア向けチラシ広告を作成するときは、3つのコツを抑えることがポイントです。
チラシを作成する際に重要なことは、読みやすく伝わりやすいデザインを心がけることです。
ただ、シニア層をターゲットにするならそれだけでは不十分といえます。
シニア向けデザインを意識する
シニア層にとって紙媒体はテレビやインターネットと違い、必要なときにいつでも取り出して読めることです。
一方で、シニア層向けにチラシを作成する際は、白内障など視力の低下も考慮しなければなりません。
例えば、フォントサイズを見やすい大きさにする、行間に注意する、訴求効果を狙って色彩をふんだんに使うのはNGです。
目がチカチカするだけですぐに捨てられてしまいます。
墨文字など落ち着いたデザインの文字を使用するといいでしょう。
背景と文字のコントラストを強くする
シニア層向けには、視認性を高めるために背景と文字のコントラストを強くするのがポイントです。
コントラストが弱いと、視認性が悪くなり、理解できず途中でチラシを読むのをやめて捨ててしまう可能性があります。
背景と文字が同じ色だと、読みにくくなるため避けなければなりません。
また、加齢にともない黄色と白を見分ける能力が低下し、見分けるのが難しいと言われています。
青とグレーも同じことがいえるため、コントラストには注意しましょう。
見やすいテキストデザインを意識する
視力の衰えが顕著に現れるシニアの場合、文字そのものの見やすさも注意しなければならないポイントになります。
- ●文字の大きさは通常の1.5倍
- ●一行あたり45文字に抑える
- ●行間は1.5行の間隔を空ける
- ●文字はゴシック体が理想的
- ●文字の装飾は最低限に抑える
少し離れて見ても認識できるデザインにすることで、理解しやすいチラシがシニア層にはおすすめです。
情報は分かりやすく簡潔に
伝えたいことがいくつもあり、情報を詰め込んだチラシはシニア層に限らずわかりにくいといえます。
特にシニア層は認知機能が低下する傾向が強いため、情報量をコントロールすることが重要です。
文章は簡潔に、できれば写真を活用したり、箇条書きで説明したりすると理解しやすくなります。
また、余白があると情報を容易に理解できるのでシニア層におすすめです。
行間を開けて、読み疲れないように余白を意識して作るようにしましょう。
普段何げなく使うアルファベットやカタカナはシニア層には理解しにくいため、漢字やひらがなで表記するように配慮しましょう。
シニア向けチラシの事例
それではシニア向けチラシの事例をここでいくつか見ていきましょう。
期待していた反響がないとお困りの方は、コンテンツ作成の参考にしてください。
シニア層がイメージしやすいコンテンツができれば訴求効果が期待できます。
パソコン教室の事例
こちらはシニア向けパソコン教室のチラシです。
夏場は閑散期にあたるため、集客をはかりたいスクールが出稿し見事、集客に成功した例になります。
シニア向けの講座であること、無料体験会開催、入会キャンペーンなど魅力ある特典を赤い太文字にしたことで目に留まりやすくなります。
シニアにはこの講座に参加することで、他のスクールと違い、どのようなメリットがあるかが一目瞭然であることが大切です。
その結果、閑散期に20名の集客に成功しました。
参考:
株式会社売れる広告研究所
葬儀会社の事例
こちらのチラシはシニアを対象とした、葬儀の生前予約に関する広告で、パンフレットが作成できるイラストレーターを募集するものです。
ターゲットは、50代以上の男性、女性で、顧客がチラシを読んでパンフレットを請求するのを目指します。
シニアをターゲットにするため、文字を見やすく、シンプルなコンテンツとデザインが欠かせません。
気軽に保険のように気軽に生前予約できるよう、チラシには家族や孫に囲まれて笑顔のイメージ写真を利用するのがおすすめです。
参考:
ランサーズ株式会社
接骨院の事例
整骨院のチラシをご紹介します。
開院1周年イベントのチラシということで、華やかで親しみやすいイメージです。
院長の顔写真と簡単なプロフィールを入れることで、気軽に通院できるようにしてみました。
シニア世代は運動不足が最大の課題ですが、体幹を鍛えることで体の衰えを抑える効果が期待できます。
そのエクササイズの効果を、色を加えた棒グラフと写真を交えることでわかりやすくしました。
運動不足だなと感じるシニア層が、自分にもできるかも、意欲がかき立てられるようなイメージのチラシです。
参考:
CHIRA-SAKU
病院主催のリハビリ講座の事例
こちらのチラシは、病院主催の認知症リハビリ講座を紹介しています。
認知症は社会的問題になっていて、家族にとっても深刻な問題です。
今回のチラシでは、認知症の専門医による講座内容を箇条書きに記載しています。
また、高齢者夫婦をイメージとした写真を活用して親しみやすくしたのがポイントです。
参加申し込みでは、シニア層の中にはインターネットが使える方もいるため、電話番号のほかURL、QRコードも記載しています。
参考:
ACワークス株式会社
ライタープロフィール
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メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
- 広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
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