公開日:2023年06月08日 更新日:2023年06月12日
若者マーケティングのポイントまとめ!
若者マーケティングのポイントまとめ!
若者マーケティングの経済規模は?
若者マーケティングで注視したい経済圏の1つに、最強のZ世代として「ギャル経済圏」があります。
ギャルという言葉がそもそも古い、という視点もあるのは承知の上で掲載させていただくと、「ギャルが経済を牽引している」とも言われた、平成におけるギャルブームが再燃しているというのです。
ギャル=「いつでもポジティブで自分の意思を貫いている」という印象が強いこともあり、令和となった今また、ギャル雑誌「egg」が2018年に復活したことで再燃しているという話。
eggは従来の紙面ではなく、WEB版として復活し、雑誌は不況といわれる今なお、動画をUPすれば平均9万回再生と大きく盛り上がる市場となっています。
このようなZ世代と中心とした若者世代をターゲットとしたマーケティングは、ギャル関連市場のみならず、若者をターゲットとした証券会社も発足するほど。2019年時点でアクティブユーザー数は6,888万人(参考URL:
money plus)と大きく支持されるなど、若者世代はマーケティング戦略上の要とも言える存在になっているのです。
購買力
若者マーケティングの柱となるZ世代、重要視している4つの価値観として「自分らしさは周囲が決める・強い同調思考」と周りからの視線を強く意識する世代であることが伺える反面、時代に即した「多面性・多様性を重視」という相反する価値観があります。
自分が良いと思ったものを人に知らしめたい、そのうえで自分に同調してほしい、という気持ちの現れこそ現代の若者世代のデジタルネイティブ化を推し進めているとも解釈できるのではないでしょうか。
こうした価値観を踏まえると、自分が価値を感じたものに積極的に「時間・お金・熱量」を注ぐZ世代の行動も理解しやすくなります。
世代的に高額商品には手が出しずらい世代ではあるものの、こうした行動・価値観から相応の購買力が見込めるのが若者世代でしょう。
また抑えておきたいポイントとして、使えるお金には限りがあるこの世代では、SNSなどで徹底した情報収集を行い、失敗のない買い物をしたい、と考える傾向が強いことも挙げられます。
若者の人口
総務省統計局の公開した2022年(令和4年度)の年齢各歳別人口によると、若者(15~29歳)世代の総人口は18,222,000人でした。
これは日本総人口125,502,000人の約14%にあたります。高齢化社会となった今、もっとも人口が多いとされる65歳以上の人口は36,213,000人。その5割にあたる人口が、若者世ということになります。
マーケティング市場としても、若者世代を見捨てておけない理由がご理解いただけるのではないでしょうか。
インターネット普及率
総務省で公開した令和3年度版情報通信白書によれば、13~59歳の各年齢層に置けるインターネット普及率は実に9割を超える、というデータがあります。
インターネットに触れる媒体としては、スマートフォンが68.3%、パソコンが50.4%、タブレット型端末が24.1%となっており、若者世代マーケティングで欠かせないと言われるスマートフォンからのインターネット使用中の消費者を、いかにして取り込むかが重要であるということもわかります。
参考:
令和3年度版情報通信白書
若者向けマーケティングのポイントまとめ
買い物で失敗したくない、周りの視線を強く意識する世代であり、他社からの共感が得られることも重要視する若者世代。若者向けマーケティング戦略をたてる際重要なポイントについて見ていきましょう。
デジタルメディアの活用
若者を含む広い世代でデジタルメディアを用いたインターネット環境が普及している、というお話しをさせていただきました。
今後の若者向けマーケティングのポイントとしても、デジタルメディアの存在、活用方法が要となることは言うまでもないでしょう。
様々な情報を収集し、横のつながりも含め「人の評価」を重視する若者世代ですから、その他の世代以上にデジタルメディアで配信する情報の質、量ともに重要になります。
デジタルメディアの活用のポイントとして、その他の世代と大きく異なる点が「若者世代は必ずしも所有するのではなく、必要なときに使えればよい」という価値観も併せ持っている点も抑えておくと良いでしょう。サブスクやレンタルにお金を支払うことに躊躇がない点も、デジタルメディアを活用した新たなビジネスモデル創出のキーとなるのではないでしょうか。
インタラクティブなコンテンツの活用
Z世代を含む若者世代にとって、インターネットを介した情報収集は一方的に情報を得られるものだけではありません。
インタラクティブなコンテンツ(双方向のコンテンツ)を配信し、ユーザー参加型のキャンペーンやイベントを通じて情報提供することも効果的です。
その他の世代と異なり、こうしたインタラクティブコンテンツへの警戒感が薄く、また「自分が参加して楽しむ」という経験もまたこの世代には価値あるものだからです。
例えば、特定のハッシュタグを入れSNSで発信しその他のユーザーも含め企業と繋がる、という活動も受け入れられやすい世代です。
オーセンティシティの重視
心理学用語でもあるオーセンシティ。オーセンシティとは「ありのままの自分でいようとするメンタリティ」や、「信頼がおけること」「確実性」という意味もあります。
買い物で失敗したくない、自分が良いと思うものについて他社にも共感されたい、という意識が強い若者世代においてはオーセンシティも重要な要素の1つ。
マーケティング用語としてのオーセンシティには、「信頼できる・誠実なブランドイメージを構築するためのマーケティング手法」という意味もあるのです。
インタラクティブコンテンツに参加し楽しむことが重要である反面、情報の質についてはしっかりと吟味を重ねる、デジタルネイティブ世代ならではの意識も根付いている若者向けマーケティングでは、情報の質・内容における信頼性も重視し、伝えていくことが重要でしょう。
ソーシャルイシューズへの取り組み
ソーシャルイシューズとは、「一般社会において今、もしくは近い将来高い関心が寄せられている、寄せられるであろうテーマや課題」のことです。
例えば、新型コロナ禍における感染対策徹底のため、子どもたちの免疫力の低下が2023年6月時点でニュースでも取り上げられることが増えました。
新型コロナが5類に移行した今だからこその課題でもあり、これからの時代を生き抜くためどうすべきか、これからまた新たな議論が始まっていくことも考えられます。
こうしたソーシャルイシューズへの取り組みを企業としてどのように行っていくか、そうした活動をすることが若者世代の関心の元となっている点も踏まえた企業活動も重要でしょう。
イノベーションと先端技術の活用
若者世代は様々な情報を日々取り入れて生活しています。デジタルメディアに日常的に触れるからこそ、新しいものにも特に敏感な世代でもあるのでしょう。
イノベーション(革新)や、今までになかった先端技術を用いた商品・サービスについても、抵抗感なく受け入れられるのも若者世代です。
目新しい何かに触れる機会も多く積極的な若者世代の心を取り込むためには、イノベーション・先端技術を取り入れた商品・サービスの企画・開発も重要でしょう。
ライタープロフィール
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メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
- 広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
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