公開日:2021年06月10日 更新日:2024年04月08日
雑誌広告の費用・掲載料金っていくら?種類や相場を解説!
雑誌掲載の費用の相場は?
雑誌広告に出稿する場合の料金相場は、主に出稿先の雑誌のジャンルや掲載場所によって異なります。それぞれの特徴について紹介していきます。
ただし、広告制作費は別途かかります。
ジャンル別
雑誌広告の出稿費は、当然ながら人気の高い雑誌であれば高額になり、発行部数や購読者が少ない雑誌であれば料金が安くなる傾向にあります。ただ、ニッチな分野であれば発行部数や購読者は少なくなりますが、専門性が高くコアなユーザーが集まることから、大衆的な雑誌よりも広告費は高くなる場合もありますので注意が必要です。
通常、雑誌内の1ページをカラーで広告出稿した場合の費用としては、女性誌で100万円から150万円程度、ビジネス雑誌であれば50万円から100万円程度となります。これらが一般的な雑誌広告の料金相場となりますが、先ほどふれたように専門性やユーザー属性が特化された場合には料金が上がる可能性があります。また、雑誌の発行タイミングによっても広告費は異なります。一般的に月刊誌よりも週刊誌の方が安くなる傾向もあります。
掲載場所別
雑誌のジャンルとあわせ、当然ながら広告を掲載する枠によっても出稿費は異なります。雑誌広告には、通常ですと表四、表二、表三、特表二見開といった表紙まわりの枠が用意されています。これらの枠はユーザーが目にする機会も多いため、比較的広告費が高めに設定されています。これ以外にも雑誌の中に表示させる目次対向、目次前、目次裏、コラム対向、編集記事対向、コラム内囲み、中綴じといった枠も用意されています。これらは表紙まわりに比べれば広告費は安くなりますが、その分ユーザーの目にふれる機会は少なくなります。
このような掲載場所別に加え、雑誌広告では出稿するボリュームも重要になります。これも1ページや見開き、観音、縦1/2ページ、縦1/3ページ、横1/2ページ、横1/3ページ、横1/4ページなどが用意されています。もちろん広告出稿するボリュームが多くなればその分、料金も高くなります。
雑誌掲載の費用が分かる媒体資料まとめ
関連記事:
雑誌広告の種類や料金、メリット、媒体資料まとめ
雑誌の掲載費用
ここでは各雑誌広告媒体の
4C1P(4色1ページ)の場合の広告費用を紹介します。
雑誌名 | ジャンル | 出版社 | 発売日 | 費用 |
週刊現代 | 男性総合誌
| 講談社 | 月曜日 | 1,850,000円
|
週刊プレイボーイ
| 男性総合誌
| 集英社
| 月曜日
| 1,850,000円
|
週刊ポスト
| 男性総合誌
| 小学館
| 月曜日
| 2,000,000円
|
ニューズウィーク日本版
| 男性総合誌
| CCCメディアハウス
| 火曜日
| 1,200,000円
|
週刊文春
| 男性総合誌
| 文藝春秋
| 木曜日
| 1,850,000円
|
週刊SAP! | 男性総合誌
| 扶桑社
| 火曜日
| 1,400,000円
|
サライ
| 男性シニア誌 | 小学館
| 毎月10日頃 | 1,400,000円
|
週刊ダイヤモンド
| ビジネス・マネー誌
| ダイヤモンド社
| 月曜日
| 1,300,000円
|
週刊東洋経済
| ビジネス・マネー誌
| 東洋経済新報社
| 月曜日
| 900,000円
|
プレジデント
| ビジネス・マネー誌
| プレジデント社
| 毎月第2・4金曜
| 1,900,000円
|
日経ビジネス
| ビジネス・マネー誌
| 日経BP社
| 金曜日
| 2,520,000円
|
DIME
| モノ・トレンド情報誌
| 小学館
| 毎月16日
| 1,600,000円
|
GoodsPress
| モノ・トレンド情報誌
| 徳間書店
| 毎月6日
| 1,400,000円
|
女性自身
| 女性週刊誌
| 光文社
| 火曜日
| 2,400,000円
|
週刊女性
| 女性週刊誌
| 主婦と生活社
| 火曜日
| 1,700,000円
|
女性セブン
| 女性週刊誌
| 小学館
| 木曜日
| 2,150,000円
|
non-no
| 女性ファッション誌 | 集英社
| 毎月20日
| 2,200,000円
|
ViVi
| 女性ファッション誌
| 講談社
| 毎月23日
| 1,900,000円
|
CanCam
| 女性ファッション誌
| 小学館
| 毎月23日
| 2,400,000円
|
Ray
| 女性ファッション誌
| 主婦の友社
| 毎月23日
| 1,650,000円
|
JJ
| 女性ファッション誌
| 光文社
| 毎月23日
| 2,300,000円
|
JUNON
| 女性ファッション誌
| 主婦と生活社
| 毎月23日
| 1,500,000円
|
spring
| 女性ファッション誌
| 宝島社
| 毎月23日
| 1,500,000円
|
mini
| 女性ファッション誌
| 宝島社
| 毎月1日
| 1,500,000円
|
MORE
| 女性ファッション誌
| 集英社
| 毎月28日
| 2,500,000円
|
with
| 女性ファッション誌
| 講談社
| 毎月28日
| 2,700,000円
|
steady.
| 女性ファッション誌
| 宝島社
| 毎月7日
| 1,500,000円
|
Seventeen
| 女性ファッション誌
| 集英社
| 毎月1日
| 1,200,000円
|
nicola
| 女性ファッション誌
| 新潮社
| 毎月1日
| 1,400,000円
|
ニコ☆プチ
| 女性ファッション誌
| 新潮社
| 偶数月22日
| 1,400,000円
|
日経WOMAN
| 女性ライフスタイル誌 | 日経BP社
| 毎月7日
| 1,400,000円
|
家庭画報
| 女性ライフスタイル誌
| 世界文化社
| 毎月1日
| 2,000,000円
|
婦人公論
| 女性ライフスタイル誌
| 中央公論新社
| 毎月第2・4火曜
| 1,400,000円
|
クロワッサン
| 女性ライフスタイル誌
| マガジンハウス
| 毎月10・25日
| 2,100,000円
|
ゆうゆう
| 女性ライフスタイル誌
| 主婦の友社
| 毎月1日
| 1,150,000円
|
オレンジページ
| 生活実用情報誌
| オレンジページ
| 毎月2・17日
| 2,500,000円
|
レタスクラブ
| 生活実用情報誌
| KADOKAWA
| 毎月25日
| 2,200,000円
|
ESSE
| 生活実用情報誌
| 扶桑社
| 毎月1日
| 2,400,000円
|
VOCE
| ビューティ・コスメ誌
| 講談社
| 毎月22日
| 1,500,000円
|
美的
| ビューティ・コスメ誌
| 小学館
| 毎月22日
| 1,500,000円
|
MAQUIA
| ビューティ・コスメ誌
| 集英社
| 毎月22日
| 1,500,000円
|
月刊ザテレビジョン
| テレビ情報誌
| KADOKAWA | 毎月24日
| 1,900,000円
|
ザテレビジョン
| テレビ情報誌
| KADOKAWA
| 水曜日
| 2,000,000円
|
いぬのきもち
| 趣味・情報誌 | ベネッセコーポレーション
| 毎月10日
| 800,000円
|
ねこのきもち
| 趣味・情報誌
| ベネッセコーポレーション
| 毎月10日
| 800,000円
|
出展:
https://www.kokoku-direct.jp/massmedia/magazine/
雑誌掲載の費用が変動する要因
雑誌広告の料金が変動するのは、先ほどふれた雑誌媒体のジャンルや掲載枠の他に、広告サイズやカラーも影響してきます。広告サイズとは先ほどの出稿するボリュームとなります。これに対してカラーとは、モノクロとカラーの違いのことを指します。一般的にモノクロは白黒2色となりますが、カラーの場合4色が必要になります。この色数が増えれば増えるほど印刷コストがかかるため、広告出稿料金も高くなる傾向にあります。雑誌広告においてはこの「ジャンル」と「掲載面」「ボリューム(サイズ)」「色数(カラー)」が、雑誌社によって異なるため、同じ枠やサイズであっても料金が変動する要因となります。
雑誌掲載の費用内訳
続いて、雑誌広告を出稿する際の料金の内訳についてもう少し具体的に紹介していきます。雑誌広告を出稿するにあたり、先ほどふれた広告出稿料は一般的に掲載費に含まれます。この掲載費と別に原稿制作費が必要になる場合もあります。
掲載費用
掲載費とは、雑誌媒体側に自社の広告を掲載してもらうための料金のことを指します。掲載費には先ほどふれた掲載面とボリューム(サイズ)、色数(カラー)を踏まえた料金が対象となります。雑誌媒体によって掲載費は異なり、媒体独自のメニューなどもあるためその種類は多岐に渡りますが、一般的に、媒体の特徴や属性とあわせた広告媒体資料が用意されていることが多くなります。
なお、この中には掲載面とボリューム(サイズ)、色数(カラー)をふまえた料金が含まれていますが、一方で基本的には広告制作費用は含まれておりません。あくまで対象の雑誌に広告を掲載する保証料という扱いであり、広告クリエイティブは自社で用意する必要があります。
原稿制作費用(制作してもらう場合)
原稿制作費とは、雑誌広告で出稿するための広告クリエイティブを制作してもらうための料金のことを指します。自社で制作できる場合には費用として考える必要はありませんが、デザインや文章ライティングなどの制作を依頼する場合には先ほどの掲載費とは別で考慮しておく必要があります。この広告クリエイティブは、雑誌媒体側が制作してくれる場合もありますが、通常は専門の制作会社や広告代理店に依頼するケースが多くなります。料金は掲載費で取り決めた掲載面やボリューム、色数によって異なりますが、一般的には掲載費の20%から40%程度が相場となります。
また雑誌広告の場合、閲覧ユーザーにより訴求を行うためにモデルや商材の写真を活用する場合もあります。その場合には、別途モデル使用料や写真の撮影費がかかる場合もあるため注意が必要です。
雑誌掲載の料金形態
次に記事広告の料金形態についてみてみましょう。クリック課金、インプレッション課金、アプリインストール課金、動画再生数課金など課金の方法も様々です。ピーアールしたい商品やターゲットによっても、選択すべき広告の種類は異なります。インスタグラムの場合、基本は画像広告ですが、動画広告やストーリーズ広告によってより多くの情報を、強くアピールするのも効果的で、特に若年層には有効と言えるでしょう。また、アピールしたい商品が複数の場合は、カルーセル広告でユーザーに多くの選択肢を提示するなど手法は多岐に渡ります。月の予算については広告を出稿する業種、ターゲット、目標の規模によりますが、手ごたえや成果を求めるのであれば、おおよそ30,000円から100,000円程度は必要となるでしょう。さらに、以下のような広告の出し方、料金形態もありますので参考にしてみてください。
期間保証型
「機関保証型」は特定の広告枠での掲載期間を保証する広告です。WEBなどのトップページの広告枠で採用しているケースがあります。例えば、1週間または1ヶ月単位で広告を掲載する期間を指定し、その期間の掲載が保証されますので予算も立てやすい手法です。 表示回数の目安(想定インプレッション数)は予め提示されますが保証はされない、掲載を開始してから広告の内容や費用の変更をすることができないため、広告の効果を見てからの変更ができないところがデメリットになります。
PV(ページビュー)保証型
「PV(ページビュー)保証型」は広告としての画像や文章などが一定回数表示(インプレッション)されるまで広告掲載を行なう方式です。 「ページビュー保証」「PV保証」とも呼ばれています。契約期間中に広告が表示された回数が一定数に満たない場合は掲載期間を延長してくれます。この手法も、予算を立てやすいのがメリットと言えます。デメリットは、広告は表示されるだけで料金が発生するので、ユーザーの閲覧状況や、リンクのクリック状況は関係ありません。そのため、ターゲットに広告が伝わったかを調査する事ができない事、
費用が高い傾向で、多額の広告コストがかかります。
雑誌掲載の費用の調べ方
雑誌に広告を掲載したいとお考えの方も多い事でしょう。この記事では、雑誌掲載の費用の調べ方についてと問い合わせの方法から掲載費用の抑え方まで具体的な方法について探っていきたいと思います。
出版社に問い合わせる
はじめに広告の種類について説明をします。
雑誌広告の掲載方法は、ディスプレイ広告、タイアップ広告、記事型広告という3つの方法があります。「ディスプレイ広告」は雑誌媒体では一番定番となる広告。主に雑誌の表表紙の裏側や、裏表紙の裏側、裏表紙など特殊なスペースを使い広告を行います。非常に目に止まりやすいスペースであるため、人気も高くなります。スペースを自由にデザインすることが可能です。「タイアップ広告」は雑誌編集側が編集を担当するスペースなのでよりその雑誌に溶け込むような形で広告を掲載することができる方法です。「記事型広告」は雑誌編集部によるものではなく、広告代理店や外部の制作会社が編集を手がけるスペースです。費用を抑えて掲載することができます。このように、どのような広告にしたいかなどを検討した上で、メールや電話で出版社に相談、と言わせを行ってみましょう。
広告代理店に問い合わせる
次に広告代理店に問い合わせてみるのも一つです。先にも述べたように、雑誌編集部によるものではなく、広告代理店や外部の制作会社が編集を手がける「記事型広告」など、代理店を通して広告を掲載することも可能です。広告代理店は出版社と機能自体が違いますが、広告自体の企画、作成も行ってくれますので、制作の内容から相談に乗ってくれます。また場所によっては、企業の課題に沿ってその課題解決に向けてマーケティングを行い、その結果を受け手の広告の作成なども行います。商品の基本から見直したい方などは広告代理店の利用をおすすめします。広告を作成する事で自社の製品やサービスなどをプロと一緒に見直し改善やさらに売り上げ向上にむける事ができるきっかけとなることもあります。
雑誌掲載費用を検索できるプラットフォームを利用する
各雑誌それぞれに広告出稿をした際の、大まかな料金目安を調べることができる総合プラットフォームがあります。WEBで「雑誌広告料金比較 検索サイト」などのキーワードで検索します。広告をだしたい雑誌の広告掲載費を調べることができるサイトが複数ヒットします。広告に特化したプラットフォームである「BIZPA(ビズパ)」や「雑誌広告ドットコム」などがあり簡単に検索する事が可能です。全国各地の広告が出せる雑誌が数多く掲載されています。他にも、キーワードやタグ、カテゴリーなどから絞り込んで雑誌を探すことができます。誰でも簡単にできる手法ですので、トライしてみると良いでしょう。
雑誌掲載の費用の抑え方
宣伝広告費は、商品の販売などが安定するまでは費用対効果を考えて、できれば手軽に安く抑えたいところです。そこで、雑誌掲載の費用の抑え方をご紹介します。
掲載ページ数を減らす
主に雑誌の表表紙の裏側や、裏表紙の裏側、裏表紙など特殊なスペースを使うようなディスプレイ広告や記事型広告など、ページ数や露出が多い、目立つ場所の掲載になると費用が高額になってきます。掲載ページ数を減らす事で広告費を抑える事ができます。企画料、デザイン料、撮影、写真の使用点数、データ作成費用、印刷料は1ページずつでカウントされる場合がほとんどです。この1点ずつ、ページ数が多くなればその分増えていく計算になります。ページ数を極力抑えて、1ページに内容を集約するなど工夫を凝らしてみることも、企画やデザインでカバーする事ができると思いますので、デザイナーや広告代理店に相談してみましょう。
掲載回数を減らす
どのような広告媒体にも言えることですが、広告出稿回数が多くなればなるほど広告費用は高額になります。企画料、デザイン料、データ作成費用、印刷料などがどんどん加算されていきます。このことを考えて掲載回数を減らすことで費用を抑える事ができます。そしてもう一つ、回数が多くなる事で、ボリュームディスカウントされる事があり、一回当たりの広告出稿費の割引率は高くなる傾向があります。もし、事前に回数が決まっている場合は契約の時におおよその回数を伝え、割引などの料金交渉をしてみることをおすすめします。
掲載費用を交渉する
出版社や広告代理店と交渉することで、料金を抑えられる可能性もあります。出版社のホームページや資料に記載されている広告出稿費はあくまで表示価格です。車や家など高額なものであればあるほど、値引き交渉などをするのと同じ要領です。近年、 DX化により、紙媒体の広告が少なくなっている傾向にあるため、費用を抑えるチャンスの時期といっても過言ではありません。タイミングや契約条件、繁忙期以外の時期などによっては、実際の広告出稿費は表示価格からおおよそ10〜50%程度割引してもらえる場合もあります。例えば、広告欄に空きが出ている、急に空きができた場合などです。広告の掲載を検討している旨を伝えて出版社や広告代理店に交渉してみると、いい条件を出してくれるかもしれません。とにかく、無理のない程度や条件で交渉してみましょう。
ライタープロフィール
-
メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
- 国内No.1媒体資料ポータルサイト「メディアレーダー」を運営中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
公式Twitter:@mediaradar_jp
中の人Twitter:@mediaradar_
TEL:03-6427-6331