公開日:2018年11月08日 更新日:2023年10月06日
純広告とは?種類やメリットを解説!
純広告とは?種類やメリットを解説!
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純広告とは
純広告とは、WEBメディアなど媒体の広告掲載枠を買い取り、ユーザーに広告を配信するものを指します。広告買付方法の種類から、予約型広告(リザベーション広告)とも呼ばれます。バナー広告や雑誌の記事広告、タイアップ広告が純広告の代表例です。
DSPやアドネットワークなどのように複数の媒体に掲載される広告サービスとは違い、広告枠を購入した媒体のみに掲載されるという特徴があります。純広告の代表例としてYahoo!Japanのトップページ右上の枠があります。
広告を掲載する媒体が大きなものになればなるほど、より多くの人にアプローチを行うことができ、Yahoo!Japanのように、不特定多数の人が見ている媒体に広告を出稿することでブランディング効果が見込めます。反対に、ゲームに特化したWEB媒体のように、ある程度興味関心のあるユーザーを絞っている媒体に広告を出稿することで、ターゲットを絞って広告を配信することができます。
純広告と運用型広告の違い
純広告はもともと広告枠が確保されているのに対し、運用型広告では予算、または広告内容と広告枠との相性などの条件に沿って、自動的に適切なメディアを選定し広告を出稿します。
運用型広告の中にはリスティング広告やDSP広告などがあり、純広告には上記で説明したような各Web上広告に加え、新聞広告や雑誌広告のような紙媒体のメディアも含まれます。
純広告に関する資料
純広告が出稿できるメディアの広告媒体資料を下記にまとめています。
資料は無料でダウンロードできますので、広告出稿をご検討中の方は是非お役立てください!
純広告の種類
純広告には様々な種類が存在します。そのため、自社の目的やゴールを明確にした上で広告手法を選定しなければ、効果を最大化させることは出来ません。まずは各純広告の特徴を理解していくことが重要です。主な純広告の種類については以下の通りとなります。
テキスト広告
テキスト広告とは、Web上の媒体にテキスト(文章)で表示させる広告手法のことを指します。通常はWebサイトの各媒体のコンテンツ上下に1行から2行程度で広告テキストが表示され、クリックすると広告主が指定したページへユーザーを遷移させることが可能です。テキストのみでの訴求であるため目立ちにくく、且つ文字数の制限もあるためいかにユーザーの目を惹くキャッチコピーを取り入れるかが重要になります。一方で、他の広告に比べ出稿費用は安くなる傾向にあるため、コストを抑えテストマーケティングとして運用する上では効果的な純広告となります。
バナー広告
バナー広告は、Web上の媒体に画像で広告を表示させる手法のことを指します。画像以外にもGifアニメーションや動画などで広告表示させることもバナー広告の一部に組み込まれる場合があります。通常バナー広告は、Web媒体の中段や右上、下部などに表示されテキスト広告と同様にユーザーが広告バナーをクリックしたら広告主が指定したページへ遷移させることができます。テキスト広告に比べて視認性が高く、よりユーザーに対してインパクトを与えることができるバナー広告は、出稿することでブランディング効果も高まりますが、ターゲットユーザーや出稿先の媒体との関連性が低ければ、表示されてもクリックにつながらない可能性も起こり得ます。
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リッチ広告
リッチ広告とは、テキストや画像に加え、音声や動画なども活用して大々的に展開する広告手法のことを指します。バナー広告よりも表示されるスペースも広く、よりユーザーに対してインパクトを与える広告展開が可能です。月間のPV数やユーザー数が比較的多いWebサイトで展開されることが多く、リッチメディア広告やマイページジャック広告とも呼ばれています。リッチ広告は、出稿先のWeb媒体における広告の占有率が大きいため、ユーザーの目にもふれやすく訴求効果も高い特徴がありますが、一方で広告配信時におけるデータ量も大きく、ユーザーに負担がかかったり、興味の無いユーザーに対してはマイナスイメージにつながる可能性もあります。
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メール広告
メール広告は、各媒体が発信する会員向けのメールマガジンやDM、案内メールなどに掲載させる広告手法のことを指し、メルマガ広告とも呼ばれています。メール広告には主にテキストのみとHTML形式の2種類が用意されており、HTML形式であればバナーや動画などを埋め込み広告配信することも可能です。スマートフォンの普及に伴い、HTML形式のメール広告の需要は高まりつつありますが、容量が大きかったりHTML形式に対応していない場合にはテキストのみが配信されます。
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動画広告
動画広告とは、YoutubeやTikTokなどの動画配信・共有サイトにおいて動画で訴求を行う広告手法のことを指します。特定のWeb媒体のコンテンツ内に掲載される動画広告もありますが、これは一般的にバナー広告に組み込まれることが多く、一般的に動画広告は動画配信・共有サイトでの広告のことを呼びます。純広告における動画広告では、主にYoutubeやTikTokのトップページなどに固定で表示される広告のことを指します。
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記事広告・タイアップ広告
記事広告・タイアップ広告とは、自社の商材やサービスと関連性の高い媒体において、媒体の位置コンテンツのように掲載する広告手法のことを指します。媒体側が特集記事のように自社の商材やサービスを紹介してくれるため、その媒体に訪れるユーザーに対して信頼性や安心感を持たせた形で訴求することができ、結果として購入や申し込み、問い合わせや資料請求といったコンバージョン効果にもつながりやすくなります。
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純広告の料金形態一覧
次に、純広告の料金形態について紹介していきます。純広告の出稿費用は、以下の契約形態によって異なります。それぞれの特性をあらかじめ正しく把握しておくことが重要です。
期間保証型
広告掲載の「期間」を保証する料金形態です。クリック数や表示回数などは補償対象外ですが、期間重視で広告を打ちたい広告主にはこちらがおすすめです。
インプレッション保証型
掲載した広告の「インプレッション数」を保証する料金形態です。掲載期間やクリック数などは補償対象外ですが、広告の表示回数であるインプレッション数を確実に取りたいという広告主にはおすすめの料金形態です。
インプレッション課金型
掲載した広告の「インプレッション」が発生したタイミングで都度課金が発生する料金形態です。保証型のように数を指定する必要はなく、実績に基づいて課金されていくため確実に費用対効果を出したい場合におすすめです。
クリック保証型
出稿した広告に対する「クリック数」を確約する課金形態です。クリック数を確実に獲得したい場合におすすめの課金形態です。
クリック課金型
出稿した広告に対し行われた「クリック」の数をベースに課金されていく料金形態です。クリック数を重視しつつ、確実に費用対効果を出したい場合におすすめです。
成果報酬型
成果報酬型の料金形態は、あらかじめ定めた成果に応じて費用を支払う手法になります。この成果とは、広告経由における自社の商材やサービスの購入や申し込み、問い合わせや資料請求など多岐に渡ります。これらのコンバージョンが発生したタイミングで課金の対象となります。一般的にはアフィリエイト広告などで成果報酬型の料金形態は採用されています。成果に対して費用が発生するため、1件あたりの単価は対象の成果に応じて高くなる傾向にあります。
配信数保証型
配信数保証型の料金形態は、主にメール広告にて広告訴求をどれくらいの人数に対して配信するかに応じて費用が変わる手法になります。プッシュ型の広告手法として、配信数が多くなればなるほど、それだけ多くのユーザーにアプローチできるため、効果も期待できやすくなります。とはいえ、いくら大量に配信したとしてもユーザーがメールを開封し、その後に自社のページに訪れ、コンバージョンしなければ意味がありません。そのため、開封率や遷移率を考慮した運用を行うことが求められます。
純広告のメリット
続いて、純広告を出稿するメリットについて紹介していきます。現在では、リスティング広告をはじめとする運用型の広告が注目されていますが、純広告にも効果につながるメリットは多く存在します。
費用を掛ければ、広告掲載が確約される
まず、純広告では費用を支払うことで確実に広告掲載につなげることが可能です。運用型の広告の場合、競合他社と争っていれば広告枠を落札することができず、広告を出稿したくても表示されない場合も起こり得ます。表示されなければ費用は発生しない運用型広告では、コストを抑え効率化することができるかもしれませんが、キャンペーンや割引訴求など、集客させたいタイミングが決まっている場合には純広告の方が効果的な場合もあります。純広告では媒体側と契約した期間や広告表示回数など結べば、確実にその間は広告訴求することができます。イレギュラーが起きる可能性も低く、ある一定の広告効果を想定しやすい点もメリットの一つです。
潜在顧客に対して大々的に訴求可能
また、純広告では潜在顧客に対して大々的な訴求を行うことが可能です。基本的に純広告は、対象の媒体に対して訪れたユーザー全てに対して広告訴求を行います。そのため、顕在層よりも潜在層となる顧客が多くなり、広告文やクリエイティブ、またはその後のランディングページなどのクオリティによっては、一気に見込顧客の獲得につなげることも可能です。バナー広告や動画広告を活用すればユーザーに対して視覚的にも分かりやすいアプローチを行えるほか、リッチ広告であればよりインパクトを与えた訴求も行うことができます。
認知拡大やブランディングが可能
潜在顧客に対して大々的に訴求することは、自社の商材やサービスの認知度拡大やブランディングにおいても効果が期待できます。一般的に純広告にてバナー広告や動画広告、リッチ広告を展開できる媒体は大手メディアが中心となります。PV数やユーザー数が多いメディアに対して広くアプローチをかければ、その分ユーザーの目にふれ効果につながる可能性も高まります。短期間に一気の集客増加を狙いたい等の場合には、純広告は非常に効果的です。
運用コストが必要ない
その他、純広告では運用コストが必要ない点もメリットの一つとして挙げられます。リスティング広告のように運用型の広告の場合には、広告出稿するターゲットや費用を細かく調整するとともに、出稿後も日々確認しながら効果検証を行う必要があります。より費用対効果を追求し、効果を高めるためには専門の担当者を常駐させる必要もあります。これが純広告であれば、出稿前に媒体側と調整するだけでその後の運用コストを考慮する必要はそこまで高くありません。出稿後の効果に関しても、基本的には媒体側からレポートとして受けることができるため、工数を削減した運用が可能です。
純広告のデメリット
一方で、純広告にはメリットだけでなくデメリットも存在します。以下のデメリットは純広告を出稿する前の注意点として押さえておくと効果的です。
費用がややかかる
一般的に、純広告は運用型広告に比べ費用が高くなる傾向にあります。広告掲載期間や表示回数などを媒体側に保証してもらい出稿することができますが、この保証がある分だけ出稿費用が高くなります。一方で、運用型広告であれば広告費用は安く出稿できますが、メリットでもふれたように必ずしも指定のタイミングで表示される訳ではなく、機会損失につながる可能性もあります。そのため、純広告への出稿は自社の目的をふまえた上で検討する必要があります。
出稿後は広告内容を変更できない
また、純広告では媒体側の裁量によりますが、基本的に一度出稿した後で広告内容を変更することができません。もし仮に出稿後に効果が見込めなかったり、商材やサービスに不備が生じたとしても、当初定めた期間や表示回数に至らなければそのまま広告を出稿し続けなければなりません。はじめて広告出稿を行う場合には、例えばAのクリエイティブとBのクリエイティブのどちらがユーザーに響くのか分からない場合も多々あります。そのような場合には、事前に媒体側との交渉の際に前半はAで後半はBなど調整することが可能か確認しておくと効果的です。
詳細なターゲティングが難しい
メリットでもふれたように、純広告では潜在顧客に対して広くアプローチすることができる反面、詳細なターゲティングは難しい側面も持ち合わせています。メール広告などでは多少セグメントを分けることはできますが、バナー広告や雑誌広告、新聞広告などでは詳細なターゲティングを行うことはできません。この点も、出稿前に注意点として考慮しておくと効果的です。
純広告で成果を出すポイント
Web広告で、特定の広告媒体と広告枠を指定して広告をする方法が純広告です。純広告の例としては、Yahoo! JAPANのトップページ右上の枠などがWeb上で掲載が決まっている広告枠となるため純広告と言えます。
この決められた既定の広告枠を買い取って、自発的に広告をする方法が純広告です。
こうした純広告で成果を出すためのポイントについて紹介しますので、参考にしてください。
ターゲットにマッチした媒体を選択する
純広告は、定められたWeb上の場所に広告をしますので、そこを見る不特定多数に広告をするのが特徴です。自社のターゲットにマッチした媒体を選んで広告を出すことが大切なポイントと言えます。
自社が狙うターゲットはどんなターゲットなのか、またそのWeb上の場所を見る人がどんな層が多いのかを分析して、選択することが必要です。純広告を行う場合は、媒体を選ぶ際によく選ぶことが大切です。それによってターゲットを絞った配信をする必要があります。
商品やサービスに合ったターゲット層を細かく分析して配信すること自体はできませんので、媒体を選ぶ際に慎重に行うのがポイントと言えます。
状況に応じてクリエイティブを改善する
また、純広告の場合は、成果が挙がらない場合は、クリエイティブを改善することも大切です。ユーザーに応じたクリエイティブにすることで、良く見てもらえ、誘導できるようになります。
また、純広告の目的は、あまり自社や自社商品を知らない人に向けて、潜在層に向けて認知拡大のために行うことも多くなります。広く認知してもらうようなクリエイティブにすることが大切です。画像や動画など、インパクトのあるもので、広く認知してもらう方法がおすすめです、キャンペーンなどを広く展開するのにもおすすめの方法です。
純広告では、ブランディングをするのも良く、企業や商品のイメージをブランディングできるようなクリエイティブに改善していくことが大切です。
LPを最適化する
純広告には、バナー広告などがあり、バナーをクリックすると、LP(ランディングページ)に飛ぶように作ります。成果を生み出すにはそのLPの内容をよく検討することも大切です。せっかくLPに誘導しても、そこでコンバージョン率が低くては成果を挙げられないでしょう。誘導した先で、商品やサービスに興味を持ってもらえるようなコンテンツ作りをし、問い合わせや資料請求などを充実させたておくことが大切です。
純公告の事例
純広告の掲載方法についても事例を紹介しますので、参考にしてください。様々な純広告がありますので、ターゲットがマッチした、効果的な媒体を選ぶといいでしょう。
yahoo
Yahoo! JAPANのトップページ右上の枠のバナー広告などが純広告枠となっています。多くの人が見るYahoo! JAPANのトップページですので、認知度を高めるにはとても効果的です。キャンペーンの展開やブランディングにも有効です。
純広告の種類としては、「テキスト広告」「バナー広告」「リッチ広告」「記事広告」の種類がありますので、それぞれのメリットを活かして活用してみるといいでしょう。
Yahoo!広告の純広告で成果を挙げるためには、訴求力が高いものとしては、リッチ広告や動画広告がおすすめです。
リッチ広告では、動画再生やマウスオーバーによるアクションなどの演出が可能です。またアクションタイプは、マウスオーバーでメッセージ表示ができ、演出次第でインパクトを大きく与えられておすすめです。
また、Yahoo!広告での動画広告も、テレビCMのような形で作れ、訴求効果が高いでしょう。認知度アップやイメージ作りをするのに適しています。
こうした動画を中心にした純広告が、インパクトがあって注目されています。
参考:
Yahoo!広告サイト
らくらく連絡網純広告
最近では多くの連絡網ツールがあって、多くの人に活用されています。様々な連絡網ツールに純広告を出すことができておすすめです。全国39万団体、700万人(2022年9月30日時点)が利用している、らくらく連絡網です。大学生、主婦層、シニア層などのターゲットに配信できていいでしょう。地域の属性なども加味でき、らくらく連絡網のアプリ、Web上、連絡メール内の各広告枠に純広告が出せておすすめです。
団体からの連絡事項を閲覧する画面やメール内に広告が出せるため、連絡事項と一緒に必ず一緒に見てもらえます。ターゲットを合わせることでとても有効な広告手法となるでしょう。例えば、大学生向けに就活の純広告などを出すのにもおすすめです。
参考:
らくらく連絡網純広告
tenki.jp
天気予報のアプリにも純広告を出すことができます。毎日見ることが多い天気予報ですので、こちらに広告を出すことで見てもらいやすいでしょう。定期的なユーザーがいるためおすすめです。
TOPページや各天気予報ページに出すことができます。
地域や気候に合わせた広告などができていいでしょう。雨や雪のシーズンの自動車タイヤや晴れの日や暑い日の日傘やエアコン、花粉症シーズンの対策グッズなど様々なターゲティングが可能です。
天気や季節情報などに興味のあるユーザーに効率的に広告ができておすすめの方法です。天気予報アプリは、多くの年齢層にアプローチできることもいい方法と言えるでしょう。
参考:
tenki.jp
ライタープロフィール
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メディアレーダー 運営事務局株式会社アイズ
- 広告・マーケティングに特化した媒体資料のポータルサイト「メディアレーダー」のマーケティング担当。
BtoBマーケティングを始め、Web広告やリード獲得目的の施策を展開中。
「めでぃつぶ」では、広告業界の方、マーケター必見のマーケティング知識・ノウハウを発信しています。
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